◆中学生が沖縄県読谷村を訪問
町内の中学1・2年生42人が12月23~27日の5日間、「道外派遣研修事業」(教育委員会主催)で沖縄県読谷村(よみたんそん)などを訪れ、平和学習や民泊などを体験しました。
この事業は例年、小学5・6年生を対象に実施。コロナ禍を受け、令和2~4年度の事業が中止になり、昨年7月は台風の影響で延期となったため、冬休みを利用しての訪問が実現しました。
生徒らは24日、ひめゆりの塔や平和祈念公園などを見学して読谷村へ入り、民泊へ。滞在中、世界遺産の座喜味(ざきみ)城跡やチビチリガマなどを見学し、沖縄戦の歴史に触れ、平和の大切さを学ぶとともに、沖縄の生活文化を体験しながら民泊先の家族と交流を深めました。
27日に帰町し、到着式で生徒代表の坪原柚葉(つぼはら ゆずは)さん(2年)は「この5日間で多くのことを学び、楽しむことができた。大切な経験を、たくさんのことに生かしていきたい」と研修を終えた感想を述べていました。
◆スポーツなど多様な分野で連携 十勝スカイアースと包括連携協定
町と教育委員会は12月5日、社会人サッカーチーム「北海道十勝スカイアース」を運営する北海道十勝スカイアーススポーツ(音更町、金澤宗一郎(かなざわ そういちろう)社長)と包括連携協定を社会福祉センターで締結しました。
協定は、健康増進を図る取り組みや生涯学習・学校教育の振興に関する支援、スポーツ活動に係る指導者の人材育成・発掘に向けた取り組み、町の魅力発信など多様な分野で連携し、地域活性化を図ることを目的としたものです。
締結式で安井町長は「協定により、子どもたちの健やかな成長に対し、支援いただきたい。町としても地域に根差し活動しているスカイアースと共に進んでいきたい」と話し、金澤社長は「子どもたちの将来や池田町の未来のために、しっかり活動していきたい」と述べました。
◆多世代交流で楽しいひととき ふれあい昼食会
65歳以上の1人暮らしの方を対象とする「ふれあい昼食会」(池田町社会福祉協議会主催)が12月22日、保健センターで開かれました。
この事業は、食事やレクリエーションなどを通して高齢者の皆さんに「ふれあい」の喜びを感じてもらおうと毎月1回開催。クリスマス会も兼ねたこの日は、参加者28人とボランティア11人、コロナ禍以降4年ぶりに子どもセンターを利用する親子8組19人と安井町長らも参加しました。
子どもたちからサンタクロースなどを描いた手作りのカードを手渡されると、高齢者の皆さんに笑みがこぼれ、安井町長が「多世代交流は大切なこと。高齢者も子どもたちも町の宝です」とあいさつ。冬至の日のメニューは、ラーメンといなりずし、カボチャ団子で、一緒に食事をした参加者らが楽しいひとときを過ごしました。
◆池田町の食の魅力を発信!!「ふるさと納税見本市」初開催
町は12月9日に「池田町ふるさと納税見本市」をワイン城で開き、管内外から来場した約80人の皆さんが、ふるさと納税返礼品を中心としたメニューを堪能しました。
池田町のふるさと納税返礼品や事業者を知ってもらい、ファンを増やすことで町の魅力発信を図ろうと初めて開催。町内18事業者から22品の食材提供を受け、同レストランの仁科直也(にしな なおや)料理長が手を加え、立食形式で実施しました。また、エゾシカ革製品や備長炭、骨付きハムなど5事業者の返礼品の展示も行いました。
開会のあいさつで安井町長が「食を楽しもうとする文化が池田町には育まれている。料理を堪能し、感想や意見を頂ければ」などと述べ、来場者と共に乾杯。テーブルには人気のローストビーフや生ソフトクリームのほか、黒豚、若どり、シカ肉、ドナルドサーモンを使った料理やチーズ製品、デザートなどが並び、ワインやブドウ、ミニトマトのジュースなども振る舞われ、来場者が舌鼓を打っていました。
本別町から妻と共に参加した日向純(ひなた じゅん)さんは「返礼品の種類が豊富で驚いた。次の機会に気に入った商品を注文してみたい」と話していました。
◆長年にわたり消防活動に尽力 新津雅弘さん瑞宝単光章受章
元池田町消防団副団長の新津雅弘(にいつ まさひろ)さんが令和5年秋の叙勲で瑞宝単光章(ずいほうたんこうしょう)(消防功労)を受章され、12月20日に役場で伝達式が行われました。
新津さんは、家業の丸信新津商店で勤務する傍ら、昭和51年に東十勝消防事務組合池田消防団に入団し、平成19年に分団長、23年から副団長を歴任。平成28年に消防団が池田町へ編入後も副団長を務め、29年に退団するまで約41年間にわたり、消防活動や団員の育成指導、消防団組織・施設の充実強化などに尽力されました。叙勲はその功績が認められたものです。
この日、安井町長から勲記と勲章を手渡された新津さんは「団員の協力や家族の支えがあって消防団活動を続けてこられた。受章は皆さんのおかげです」と語っていました。
◆十勝の鉄道 開業120年 遊ゆう大学で鉄道の歴史学ぶ
池田町シニアカレッジ「遊(ゆう)ゆう大学」(教育委員会主催)の12月授業が同7日、田園ホールで開かれ、学生と聴講生計84人が十勝の鉄道の歴史について学びました。
遊ゆう大学は、60歳以上の町民を対象に生涯学習と仲間づくりの場として開設。学生として4年間参加する中で、文化・福祉・健康などをテーマに年10回ほど授業が開かれ、各種クラブ活動や大学祭なども行われます。
この日、浦幌町立博物館の持田誠(もちだ まこと)学芸員が「十勝の鉄道120年~鉄道遺産と鉄道文化を振り返る」と題して、明治36年12月に浦幌駅と厚内駅が十勝で初めて開業してから120年を迎えた鉄道の歴史や北海道の鉄道の今後などについて講演。「鉄道はなくなってから、その重要性が非常に大きなものだと実感する存在」と語っていました。
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