■6月4日~6月10日は歯と口の健康週間
~歯を見せて 笑える今を 未来にも~
No.419 保健師・管理栄養士
歯周病は年を重ねるごとに患者数が増える傾向にあり、単に歯を失うというだけでなく、全身の健康にも深く関わります。歯周病が引き起こす疾患の例としては、糖尿病、細菌性心内膜炎、骨そしょう症、早産、誤嚥性肺炎などがありますが、その中でも糖尿病は特に深い関連が指摘されています。
◇糖尿病と歯周病の悪循環
糖尿病で血糖のコントロールがうまくいっていない患者さんは、細菌に対する抵抗力が低下し、血液の循環が悪いために歯周病が悪化しやすくなります。反対に歯周病が悪化すると、血糖値を下げる作用のあるインスリンの働きを悪くする物質が体内に増えて、糖尿病の血糖コントロールがうまくいかなくなります。
◇歯周病は糖尿病合併症の1つ
糖尿病の合併症には、糖尿病性腎症・糖尿病性網膜症・糖尿病性神経障害があります。それらと並んで歯周病も合併症として位置付けられており、糖尿病の患者さんの歯周病罹患率は、血糖値が正常である人の約2.6倍とのデータもあります。
「血糖値が高い場合は、一度歯科医院を受診してみましょう。」
町では、下記の対象者へ歯周疾患検診を無料で受けられる受診券を配布しています。
対象者:
昭和58年4月2日~昭和59年4月1日・昭和48年4月2日~昭和49年4月1日
昭和38年4月2日~昭和39年4月1日・昭和28年4月2日~昭和29年4月1日生まれの方
申し込み先:
・浜中歯科診療所(【電話】62-2854)
・茶内歯科診療所(【電話】65-2166)
※受診診際は医療機関に電話予約してください。
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