■太郎君と学ぶシリーズ(49)
がん検診(3)
▽前回のお話
たろうくんは前回、胃がんの発症には、ピロリ菌や高脂肪、塩分が関係していることを学びました。今回は、それらがなぜ胃がんの発症につながるのか、具体的に学んでいきます。
〇保子さん!ピロリ菌についてもっと詳しく教えてください!
▽了解よ!通常、細菌は、胃の中では強い酸性の影響で死んでしまうけど、ピロリ菌は自ら酵素を出してアルカリ性のアンモニアを作り出し、胃酸を中和することによって生存するの
〇すごい!自分でバリアを作り出すのか!
▽一度、ピロリ菌に感染すると、菌はそのまま胃の中に定着し、ほぼ一生持続するの
感染した胃粘膜は、ピロリ菌が発するアンモニアや毒素などによって炎症を起こすの
〇え~!こんなのが一生自分の胃の中にいるのは嫌だー!
▽そうね…それに、胃炎が長期間持続すると、胃粘膜が萎縮してくるの。胃酸を分泌していた胃粘膜が萎縮することで、吸収機能が現れ、発がん物質も取り込まれやすくなるんですって
〇だから、ピロリ菌が胃の中に長くいるのを防ぐために、早めに見つけて除菌することが大事なんですね!
▽そのとおり!ピロリ菌の感染を調べる方法は以下のとおりよ
※検査方法は医療機関によって異なります
〇たばこや食事はどうですか?
▽たばこや食事の影響はこんな感じよ
〇どれも胃の粘膜に影響があるということですね…
▽そうなの
だから、生活習慣に気を付けることと、年に1回は胃の粘膜に変化が起きているかチェックすることが大切なの
浦幌町の総合健診で受けることができる胃がん検診は以下のとおりです!ぜひご検討ください!
問合せ:役場保健福祉課保健予防係
【電話】576-5111
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