省エネから始めるゼロカーボンアクション

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近年、地球温暖化が原因と見られる気候変動の影響により国内外で自然災害が頻発しており、地球温暖化に及ぼす影響が最も大きいと思われる温室効果ガスが二酸化炭素です。
浦河町では、令和4年9月に脱炭素社会の実現に向けて二酸化炭素排出量実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ宣言」を行いました。
脱炭素社会の実現には、生活スタイルや購入する製品・サービスを見直すなど、二酸化炭素の排出抑制について、一人ひとりが取り組んでいくことが大切です。

■ゼロカーボンって?
2050年までに温室効果ガスの削減と森林を安全に守る事を進め、温室効果ガス(特に二酸化炭素)の排出量と、森林などの吸収量が均衡している状態のこと。

■実は多い!家庭の「電力」から出るCO2
家庭から出るCO2排出量で最も多いものは電力で全体の5割近くを占めています。
また、家庭で消費される電力で多いものは家電製品と照明で、ゼロカーボンを達成するには、一人ひとりが省エネルギーを意識した活動が必要になってきます。

▽家庭でいちばんCO2が排出されるのは?

▽家庭でいちばん電力を消費するものは?

■家庭でできるゼロカーボンアクション!夏場の冷房時(エアコン)の工夫編
▽省エネレッスン
・ドア・窓の開閉は少なく
・レースのカーテンやすだれなどで日差しをカット
・外出時は、昼間でもカーテンを閉めると効果的
・扇風機を併用。風がカラダにあたると涼しく感じます

▽フィルターを月に1回か2回清掃
フィルターが目詰りしているエアコン(2.2kW)とフィルターを清掃した場合
　⇓
年間で電気31.95kWhの省エネ、CO2削減量15.6kg、約990円の節約

▽冷やしすぎに注意し、無理のない範囲で室内温度を上げる。
外気温度31℃の時、エアコン(2.2kW)の冷房設定温度を27℃から1℃上げた場合(使用時間：9時間/日)
　⇓
年間で電気30.24kWhの省エネCO2削減量14.8kg、約940円の節約

引用：経済産業省資源エネルギー庁家庭向け省エネ関連情報.
【URL】　https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/howto/airconditioning/index.html#1,(2024.5.15).

■行政が取り組むゼロカーボンアクション
昨年度、浦河町ではカーボンニュートラルに向けた取り組みとして、家庭から排出される二酸化炭素(CO2)排出量を削減するために、住宅の照明をLED照明に交換する費用の助成を行いました。
申請された238件に助成を行い、その結果次のとおり消費電力とCO2排出量が削減されることとなりました。

▽1年間で交換により削減された消費電力
交換前：97,040kWh…1件あたり408kWh
交換後：33,799kWh…1件あたり142kWh
全体で63,241kWhの削減!(1件あたり266kWh)
※消費電力は1日4時間点灯した場合

◎1年間で1件あたり電気代約12,000円の節約

▽1年間で削減されたCO2排出量
33,834kg-CO2/kWh…1件あたり142kg-CO2/kWh
これは…自動販売機の年間CO2排出量97台分に相当

一人ひとりの心がけや工夫で消費電力と二酸化炭素排出の削減が可能です。
助成制度は令和5年度で終了しましたが、引き続き節電や省エネ家電の活用などを意識して、ゼロカーボンシティの実現に向けてご協力をお願いいたします。