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【特集】十勝清水にんにくQandA

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北海道清水町

北海道の〝にんにく産地〟といえば〝清水町〟

そう願いを込めて、町は「にんにくの産地化宣言」を行いました。

にんにくの生産が清水町で始まったのは、2009年。作付面積0.63haからのスタートでした。

14年の歩みの中で、清水町のにんにく生産はどのような変化を遂げてきたのでしょうか?

今月号の特集では、「十勝清水にんにく」についてご紹介します。

Q:“十勝清水にんにく”とは?
A:JA十勝清水町が製造する堆肥ペレット肥料「しみず有機」を使用して、元気な土で育てる取り組みのことを「とれたんと」と言います。その取り組みのもと、生産されているのが“十勝清水にんにく”です。

●とれたんと
「とれたて」と「たんと(たくさん)」を組み合わせたJA十勝清水町の登録商標です!

Q:“にんにくの産地化宣言”とは?
A:「北海道でのにんにく産地といえば、清水町」という認識が広がるよう、第1回十勝清水にんにく肉まつり(2019年開催)で阿部町長が宣言しました。その際、にんにくの産地化を進めるため、作付面積50ha程度を目指したいという目標が掲げられました。

Q:いつからにんにくの生産が始まったの?
A:2009年(平成21年)から、12戸の生産者さんたちとともに、作付面積0.63haから生産が始まりました。

Q:どのくらい生産しているの?
A:十勝清水にんにくは、現在、JA十勝清水町、JAあしょろ、JA十勝池田町の3つの農業協同組合で生産しています。2023年(令和5年)の生産者戸数は24戸、作付面積は21haです。清水町内の作付面積は、全体の約8割に当たる18haとなっています。

Q:なぜ“にんにく”だったの?
A:JA十勝清水町の当時の組合長が、知人から「近年、食の国産志向が高まっているので、にんにくが特産品になる可能性がある」とすすめられたことがきっかけでした。にんにく栽培を始める際、道内の栽培に関する情報がほとんどなく、主産地の青森県に足を運び、清水町に適した栽培技術を確立していきました。

●マスコットキャラクター
・ロニン王女
・しみずガーリック王子
「僕は、第1回目のにんにく肉まつりで初登場したよ!名前は公募で決まったんだ♪」
(※本紙にイラストが掲載されています。)

Q:どのように栽培しているの?
A:にんにくは、秋に植え付け、翌年の夏に収穫する作物です。まずは、玉状のにんにくを1片ずつに割って、種を作るところから始まります。9月上旬から中旬に、その種を畑に植えます。そこから約3週間で発芽し、冬の間は雪が布団代わりになって厳しい寒さから苗を守ってくれます。雪がとけ、翌年4月頃から苗がすくすくと成長していき、6月下旬以降に収穫期をむかえます。収穫後は、約1カ月間の乾燥処理をしてから出荷されます。
(JA十勝清水町農産部農産課 永原 伸哉さん)

●にんにくのマルチ栽培の様子(本紙写真参照)
9月上旬頃に植え付け

翌年4月頃からすくすく成長

6月下旬以降に収穫

Q:十勝清水にんにくは、どのような特徴があるの?
A:質の良いにんにくを生産するためには、優良な種子が必要となります。十勝清水にんにくは、JA十勝清水町が選抜した優良個体を使用して栽培しているため、個体差が少ないという特徴があります。また、にんにく栽培を始めた頃はマルチ栽培を行っていましたが、海外で主流の露地栽培を取り入れ、大型の植付機や収穫機などを導入した結果、大量に生産することが可能となりました。マルチ栽培に比べ、1時間あたりの作業量が6~7倍に増えています。

※マルチ栽培…土の表面をビニルフィルムなどで覆って栽培する方法
※露地栽培…ビニルフィルムなどを使わず屋外の畑で栽培する方法

露地栽培と大型機械の導入で作業量が大幅にアップ!

「みなさんぜひたくさん食べてくださいね♪」
(清水町蔬菜(そさい)振興会にんにく部会長 澤山 直樹さん)

Q:おすすめの食べ方を教えて!
A:素材の味を楽しむなら、にんにくの輪切りステーキや素揚げ、オイル煮などがおすすめです。熱を加えることで、香りや甘みをより感じられます。また、JA十勝清水町オリジナルのにんにく製品も多数販売しています。オリジナル製品は、JA十勝清水町ネットショップやサツドラ十勝清水店アンテナショップコーナーで購入できます。

●にんにくの輪切りステーキレシピ
材料:
・にんにく…1玉
・オリーブオイル…大さじ1
・白ワイン…50cc
・塩コショウ…適量
(1)にんにくを輪切りにして、切り口面に塩コショウを振りかける。
(2)オリーブオイルをフライパンに入れ、弱火でにんにくの切り口面から焼く。
(3)パチパチと焼ける音がしたら白ワインを入れて蓋をし、弱火のまま調理する。
(4)水気が無くなってきたら蓋を取り、焼き色をつける。
(5)焼き色がついたら、お好みでレモンスライスやバター醤油をかけて完成。

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