『やせていても隠れ肥満?』
~おうちで簡単チェック~
健康的とされる体脂肪の目安:
・男性 15~25%程度
・女性 20~29%程度
記 杉本 彩佳 保健師
肥満度の目安には、体重と身長から算出されるBMI[体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)]が広く利用されています。18.5~25未満を「標準体重」、25以上を「肥満」、18.5未満を「やせ」と判定します。
しかし、食事量は少なく運動量も少ない「エネルギー低回転タイプ」の人などでは、BMIは「標準体重」や「やせ」でも、実は体脂肪がたまっていて、筋肉量が減少している人も少なくありません。
近年普及している体重体脂肪計では「脂肪は電気を通しにくく、筋肉は電気を通しやすい」という性質を利用して、体内に流した微弱な電流の流れにくさから「体脂肪率」を推定できます。
体脂肪率は、内臓脂肪(生活習慣病のリスクを高める)と皮下脂肪(生活習慣病のリスクを高めない)を合わせた体内の全脂肪量の割合です。体脂肪率が高くても、生活習慣病のリスクが高まるとは限らないため、医学界で肥満を判定する指標としては使われていませんが、家庭で体脂肪量の目安を簡単に知ることができます。
一般に、健康的とされる体脂肪率の目安は、男性は15~25%、女性は20~29%程度です(※お持ちの体重体脂肪計メーカーの判定基準を参照してください)。体脂肪率がそれ以上になると、肥満ということになります。体脂肪率の測定値は、体内の水分量などによって変動しやすいので、食後2時間以上あけてから測定しましょう。
保健福祉センターで体脂肪率を測ることができるので、気軽に測りにきてくださいね。
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