3月の留寿都村議会定例会で示された、令和6年度の教育行政の基本的な方針である「教育行政執行方針」の概要を掲載します。
※全文については村ホームページに掲載しています。
教育長
佐々木利明
■基本方針
子どもセンターの運営では、村長から教育長に事務委任される初年度を迎えるものでありますが、事務委任されることの目的・意義を踏まえ、利用者の立場に立って、子育て支援の充実に努めてまいります。なお、この事務委任に合わせまして、教育委員会事務局は、これまでの学務課1課体制にこども育成課を加える機構改革を行います。
学校教育では、「確かな学力」「豊かな心」「健やかな体」の知・徳・体のバランスのとれた「生きる力」を育むことができるよう教育活動の充実に努めてまいります。
また、学校・家庭・地域が連携・協力しながら、様々な課題の解決に当たり、社会全体で子どもたちを支える環境づくりに努め、子どもたちの確かな成長をもたらす教育を推進してまいります。
生涯学習では、「第5期留寿都村社会教育中期計画」に基づき、点検・評価を行いながら、各世代の多様なニーズに応じた学習機会の提供や学習成果等が広く活かされる環境づくりに努めてまいります。
また、コミュニティ・スクール(学校運営協議会)の取組みによる、学校教育と社会教育の連携を通した人材育成の充実を図ってまいります。
【I.子育て支援について】
学校教育、生涯学習について、申し上げるよりも前に、教育委員会が担う「子育て支援」について、先に申し上げます。
定住人口を維持するとともに、子育てをする上での留寿都村の有利性を発信していくことで、移住者を呼び込みたいという考えは、佐藤村長が掲げる村政運営の基本的な考え方にありますが、教育委員会が担う「子育て支援」は、これに沿うものであります。
◇るすつ子どもセンターぽっけの運営
るすつこども園については、懸案であった保育所から認定こども園への移行を令和6年度から実施するもので、留寿都村立るすつ保育所を留寿都村立保育所型認定こども園るすつこども園として始動させるものです。
令和6年度からの運営にあっては、るすつ保育所時代の課題であった、これまで1日保育となっていなかった土曜日の保育について、これを解消し、1日保育といたします。また、年少、年中、年長児の給食については、主食も提供することとして、ご飯を用意してもらっていた保護者の負担を軽減するとともに、猛暑期間の食中毒の心配も解消いたします。なお、主食の提供や給食費算定方法の改めによって、給食費の額が増額となってしまいますが、保護者の負担が大きくならないように、当分の間、所要の措置を講じてまいります。更には、これまで用意できていなかった保護者との連絡用ツールとして、株式会社テクノミックスが提供する保育園安心メールを導入するとともに、認定こども園への移行を踏まえまして、年少、年中、年長児には、週1回の英語教室を導入し、教育の給付も開始いたします。
なお、全国的に幼保小の接続の重要性が高まる中で本村はここが教育長に事務委任されたわけでありますので、幼児期の終わりまでに育ってほしい姿などを関係者で共有できるようこども園と小学校の接続を強く意識した取り組みを推進してまいります。
放課後児童クラブ事業については、小学校の夏季休業期間及び冬季休業期間中の事業実施に際しては、主食も含めた完全給食を昼食として提供することとし、その際、学校給食と同様に、給食費の額の半額を助成いたします。
子育て支援センターについては、児童福祉担当課である村住民福祉課と母子保健担当課である村保健医療課との連携でこども家庭センターの機能を担うことに主体的に関わるほか、このことで、これまでの保育士による対応に加えて、保健師も加わることで、相談業務の充実を図ってまいります。
なお、以上までの事業所、事業の外に一時保育サービス事業も実施し、小型児童館の用にも供している子どもセンターぽっけの施設そのものについてですが、熱中症警戒アラートが連続して発表される異常な暑さだった令和5年の夏を省みて、利用する子ども達の健康と命を守る対策が必須と判断し、涼房設備を設置する工事を令和6年の夏に間に合うよう着手済であります。
具体的には、現在、冬期間の地中熱ヒートポンプ利用に対する熱交換として、夏期間に地中熱を利用した涼房設備・フリークーリングを職員室と調理室で利用しておりますが、これをこども園年少、年中、年長児の3教室と児童クラブ室2室に増設する改修を行います。
◇村立学校修学旅行貸切バス費用負担金交付・・・(略)
◇ふるさと応援基金子育て支援学校給食費助成金
ふるさと応援基金子育て支援学校給食費助成金につきましては、経済的理由によって、負担が厳しい世帯の学校給食費については、就学援助費をもって全額扶助できていることから、残る世帯に対する学校給食費の助成については、引き続き、半額相当分の助成をすることで、継続してまいります。
◇放課後等学習支援事業「まなびサポート」
令和3年度から実施しております放課後等学習支援事業「まなびサポート」につきましては、中学生に加えて、小学校5・6年生も対象として、必要とする子どもたちが自分のペースで上手く活用してくれております。なお、中学生にあっては、公民館2階の学習室だけでなく、それぞれの自宅からも、オンラインで、学習支援員の指導が受けられる体制を確立しております。
また、「まなびサポート」利用登録者を対象に実施している北海道学力コンクールの受験費用の補助につきましても、令和4年度、令和5年度に引き続き、令和6年度も実施してまいります。
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