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令和6年度村政執行方針 真狩村長岩原清一(3)

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北海道真狩村

■力強い農業づくりと持続的な発展
昨年を振り返りますと、積雪量は多かったものの、天候にも恵まれ、植付など春耕作業は平年より1週間程早く順調に進みましたが、7月からの記録的な猛暑や干ばつの影響により、野菜全般に軟腐等が見られるなど、作物の生育に大きな影響を与え、また、虫害による被害も発生しました。
一方、新型コロナウイルス感染症の規制等が緩和され、日常を取り戻しつつありますが、農畜産物の消費は依然と厳しく、引き続き影響が懸念されます。
さて、長引く国際紛争や円安経済は、農業分野において生産コストを上昇させ、農業経営に甚大な影響を及ぼしています。
村では、多面的機能支払交付金事業により、地域共同で行なう多面的機能を支える活動や、地域資源の質的向上を図る活動を支援します。地域農業を担う主要な農業者や先進的な農業経営の確立に意欲的な担い手に対して、農業機械等の取得を支援する、経営体育成支援事業や担い手確保・経営強化支援事業等について取り組みます。
また、スマート農業の推進のため、GPSガイダンスシステム導入補助について支援します。前年度に引き続き、畜産経営の影響緩和と安定した経営継続を支援する、畜産業物価高騰対策支援事業を実施します。
真狩村が生産量日本一を誇る、ゆり根の持続的な生産を実現するために、ゆり根種子購入助成事業を行います。
酪農・畜産については、ようてい乳牛検定組合運営事業補助を引き続き行ない、村営美原牧場についても、資材等の高騰に対応し、引き続き指定管理者による健全で効果的な管理運営を行います。
民有林の整備については、豊かな森づくり推進事業による植栽事業補助、森林環境譲与税を活用した下刈事業補助を行います。
また、今年度より個人住民税から徴収される森林環境税が施行され、森林環境譲与税の交付が増収となる見込みから、将来に向けて効果的な活用を検討します。
村有林の整備においては、国の温室効果ガス削減に向けた森林吸収源対策としての森林整備のため、植林や下刈りなど適切な森林施業を行います。
ヒグマ・エゾシカ・アライグマ等の鳥獣による農業被害防止対策については、猟友会など関係機関のご協力をいただきながら、巡回及び捕獲活動に取り組むとともに、侵入防止柵等の購入費助成を引き続き行ない、併せて、ヒグマとの事故が起こらないよう、専門家も含めて対策を検討し、事故や農業被害の防止・軽減に努めて行きます。

■活力と魅力あふれる地域づくり
脱炭素について、村全体の二酸化炭素排出量のうち、家庭からの排出量が約15%を占める中、太陽光発電設備を導入する住宅等に対し、1家庭あたり20万円を支給する補助事業を実施します。美しい農村風景を未来の子どもたちに残すために、森林整備や再生可能エネルギー導入などの温暖化対策に向けた取り組を進め、温室効果ガスの排出量実質ゼロをめざします。
移住・定住対策として、社地区村有地に造成した約1万平方メートルの分譲地について、早期完売を目指したPRを行います。
急速に進むデジタル社会への対応として、役場組織のデジタル・トランスフォーメーション(DX)に取り組むとともに、煩雑な住民手続き改善のためのDXについても取り組を進めます。
長期化している物価高騰の影響により、商工業者を取り巻く環境は大変厳しいものがあります。引き続き、村内経済の持続性を確保するとともに、小規模事業者等の育成・強化を図るための支援を行います。
観光については、新型コロナウイルス感染症に伴う行動規制が解除され、観光需要の高まりが見込まれることから、真狩村観光協会との連携による情報発信を行います。
まっかり温泉やユリ園コテージでは、回数券利用者数の回復傾向が見られます。今後も指定管理者である真狩村商工会と連携し、利用促進を図るとともに、適正な施設管理に努めます。
道の駅真狩フラワーセンターには、令和5年度に整備したキッズパークが本格的にオープンします。村内外の親子が楽しめる施設として適正な施設管理に努めるとともに、指定管理者であるシダックス大新東ヒューマンサービス株式会社と連携し、センターハウスとの相乗効果を生み、魅力ある施設運営に努めます。
羊蹄山自然公園では、依然として続くキャンプブームの中、利用者の利便性向上を進めることで更なる利用者増につなげて公園の活性化を進めます。
一般廃棄物の処理及びし尿処理等につきましては、ごみ減量化につながる啓蒙・啓発などを進め、適切な運営に努めます。

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