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自治体の皆さまへ

北海道電力株式会社知内発電所40周年(2)

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北海道知内町

■知内町長 西山和夫
北海道電力知内発電所1号機の運転開始40周年に当たり、衷心よりお祝いを申し上げます。また、知内発電所は、北海道への安定的な電力供給の役割を担うとともに、知内町の維持発展にとって欠かすことのできない役割を担っていただいておりますことに町民を代表して感謝の意を表します。
今、我が国のエネルギー政策は、地球温暖化への対応やエネルギー資源の安定確保などの難しい課題を考慮しながら、バランスの取れた電源構成を構築することが求められています。
知内発電所におかれましては、電力の需給バランスを保つ役割を今後も持続的に発揮していただき、地域とともに益々ご発展されますことをご祈念いたします。

■発電所の取組み
電力の安定供給を第一としながら、運用の効率化を図るため、所員一丸となってカイゼン活動に取り組んでいます。カイゼンとは、業務や作業のプロセス(過程)を時間で表現した見える化を行い、そこから抽出した問題点・ムダを徹底的に排除し、仕事の磨き込みを繰り返して生産性を向上させるものです。カイゼンは全ての業務や作業に適用可能であり、生産性4倍増という高い目標を掲げて進めています。
また、運用の高度化も重要であり、DX(デジタル技術を活用した変革)を積極的に推進しています。DXは、新たな技術の導入もさることながら、それを使用する人の柔軟で新たな発想、意識変革が求められます。ドローンによる高所点検作業や、ヘッドマウントディスプレイというヘルメット一体型の遠隔作業支援技術を導入しているほか、さらなるDXの活用展開を検討しています。
このほか、地球温暖化対策の一つとして注目されるブルーカーボン事業に向けた技術支援として知内町様および上磯郡漁業協同組合様と協力し、ほくでんの研究所にて牡蠣殻等を混ぜたブロックを製作し、コンブの養殖試験を今年度より開始しました。豊かなコンブ藻場の育成による二酸化炭素の吸収や海洋資源の保全を目指して取り組んでいます。
今後も、地域の皆さまとともに輝く明日のために、ゼンリョクで取り組んでまいります。

■知内発電所って何があるの?
(1)燃料タンク…燃料を桟橋からタンクへ送り、燃料タンク内で貯蔵します。
(2)本館建屋…ボイラやタービン他、主要機器器が設置されています。
(3)環境対策装置…ボイラから出る排ガス中のススなどを取り除きます。
(4)煙突…環境対策装置を通った排ガスを排出します。外気が冷たい時は、水蒸気が白く見えます。

▽実は…北海道一の煙突なんです
高さ200mで伊達発電所・苫東厚真発電所・新王子製紙と並び北海道で一番高い構築物といえるそうです。

▽揚油桟橋
燃料をタンカーで運び、桟橋の配管と接続します。

▽専用の防車を配備
発電所内で、緊急の消火活動が必要となった際に備え、消防車を配備しています。

■電気の知識
コンセントをつなぎスイッチを入れれば、すぐに使える電気。
しかし、電気がどのようにして、みんなの街へとどけられているかは知っていますか?

▽発電所
電気は火力・太陽光・原子力などの発電所でつくられる。

▽送電線
発電所でつくった大量の電気を運ぶ電線。高電圧の電気が流れているため、危険がないよう、高い鉄塔などに張られている。

▽変電所
発電所から送られてきた電気の電圧をそれぞれの利用場所に合わせて使いやすい電圧に変える。
→工場・ビル・鉄道など

▽配電線
変電所から送られた電気は、電柱にはられた配電線を通り、家庭や商店などへ送られる。

▽柱上変圧器
家庭などで使えるように、配電線を通って送られてきた電気を100ボルトと200ボルトに電圧を下げて、電気をとどける。
→あなたの街

■施設見学してみませんか?
皆さんの身近にある知内発電所の内部を知ってみたくありませんか?知内発電所では、発電所のしくみや、電気をはじめとしたエネルギー全般について学べる施設見学を実施しています。

▽見学コース
概要説明10分→DVD20分→本館見学30分(ボイラ・タービン・発電機→屋上)

▽見学可能な日時
平日:9:00~17:00
※年末年始、および5月1日を除く。
※状況により、見学をお受けできないことがあります。

▽料金・見学対象
無料・小学4年生以上(小学生の見学には引率者が必要です)
※一度の受入可能人数50名程度まで。

▽その他・お申込み
その他注意事項およびお申込み方法は本紙右のQRコードからHPをご覧らんください。

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