本年もよろしくお願い申し上げます
■木島所長より Vol.18
町民のみなさん、あけましておめでとうございます。
今回は、みなさんに病気の一般的な説明をしようと思います。
病気は大きく分けると、短期間で起こる変化が原因の病気と、長い時間をかけて起こる変化が原因の病気があります。短期間で起こる病気の代表が感染症です。かぜをひいたときのように、何らかの変化が起こっても元通りに治ることがほとんどです。
それに対して長期間の変化が原因の病気の代表が、高血圧や糖尿病などの生活習慣病や、体のあちこちの関節にガタが出てくる変形性関節症や脊柱管狭窄症などです。
関節の変形による痛みや神経障害は薬で症状を軽くしたり手術で改善を目指しますが、基本的には一方通行で進行して悪化していきます。なので、体重の管理や運動による筋力の維持が大事です。
一方高血圧や糖尿病、脂質異常といった生活習慣病は長期間の食習慣、運動習慣が原因となり、診断されたときにはすでに動脈硬化が進んでいて治すことはできません。血圧や血糖値などを薬で正常にしても、動脈硬化が原因で起こる虚血性心疾患や脳卒中のような病気は高い確率で発生してしまいます。その確率を下げるために薬による治療を行っているため、薬を中断することは副作用がない限りおすすめできません。
さらに喫煙は動脈硬化の進行や悪性腫瘍の発症に最も悪い影響を与えていて、禁煙してもそれまでの喫煙の影響を減らすには長い時間がかかります。
こういったことがあり、生活習慣病で通院している方にはきちんと治療を続けることをおすすめしていますし、そもそも発症しないために、喫煙をしない、禁煙する、食事の内容を見直す、運動をすることをおすすめしています。
診療所では、かかりつけ医機能および救急医療機能を果たすよう職員一同努めて参りますので、町民のみなさんにはぜひ安心して来院していただければと思います。
本年もどうぞよろしくお願いします。
■健康診断・ドックのお知らせ
健康診断・ドックはお済でしょうか?年度末になり健診予約が込み合ってきています。
ご希望の方はお早めに診療所までご予約願います。
予約・お問合せ先:知床らうす国民健康保険診療所
【電話】87-2116
<この記事についてアンケートにご協力ください。>