羅臼町は、知床国立公園、世界自然遺産知床を有し、豊かな自然や野生鳥獣が身近に存在する環境であるとともに、多種多様な魚介類の水揚げを誇る国内でも有数の漁場として知られています。
しかし、地域の子どもたちは、豊かな自然と日常的に接しているものの、自然や文化について考える機会を十分に得ていない状況にあることから、羅臼町教育委員会では町内の自然環境や伝統文化について体験を通して学ぶとともに、様々な人々とのふれあいにより、ふるさとを愛する心を育成することを目的として「ふるさと体験教室『知床kids』」事業を実施しています。
事業名の愛称「知床(しっとこ)kids」は、知床羅臼の自然・文化・産業について好奇心を持って様々なことを「知ろう」というコンセプトを「知床(しれとこ)」の文字に当てはめたもので地域の子どもたちに定着しています。
■今年度の活動紹介
▽「アクアマリンふくしま」との交流(令和5年9月9日(土))
福島県にある福島海洋科学館から日比野さんと猪腰さんにお越しいただき、知床の魚介類の生態や特徴などを教えていただきました。また、ホタテの貝殻に色を塗ったり、ビーズなどを付けてオリジナルのキーホルダーを作りました!
▽「知床自然愛護少年団」との交流(令和5年7月2日(日))
斜里町ウトロの知床自然愛護少年団と一緒に、チャシコツ岬で生き物観察会を実施しました。チャシコツ岬には潮だまりが無数にあり、覗いてみるとカジカやギンポ、ナマコやウニなどたくさんの生き物を観察することができました!
▽冬の生き物観察会(令和6年2月23日(金))
環境省羅臼保護官事務所の吉田さんより、冬に活動する生き物の足跡、食痕跡などについて解説していただきました!子ども達はとても真剣な表情で聞いており、興味を持っている様子でした。お話の後には予想しながら観察するなど、楽しんでいる様子でした!
▽「こまぐさ学級」との交流(令和5年12月9日(土))
町内の高齢者の方々が参加する「こまぐさ学級」と一緒に餅つき交流会を行いました。普段関わる機会が少ない高齢者のグループと一緒に餅つきをすることで、日本の伝統文化に触れながら異世代交流をすることができました。
この事業は、環境省や公益財団法人知床財団と連携・協力して事業を実施することにより、魅力ある教育プログラムを提供しています。実際の事業では、参加者の学習成果を確認し、意欲喚起につながる「フィールドノート」を活用し、活動での気づきや活動の振り返りを行っています。
参加募集の案内は、毎年4月に各学校へ送付しておりますので、来年度もぜひ沢山のご参加お待ちしております!
お問合せ先:社会教育課
【電話】87-2004
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