■冬季の雪害について11月も終わりを迎え、これから本格的な冬が始まる時期となりました。今回は、冬季に発生する雪害について紹介します。
全国の雪による事故で最も死者数が多いのは、暴風雪や雪崩などではなく、実は除雪中の事故によるものがほとんどです。過去には年間で除雪中の死者数が、雪による事故全体の約8割を占めた年もあります。
除雪中の事故にはどのようなものがあり、被害に遭わないようにするためにはどのような点に注意して除雪を行えばいいのでしょう。
◆除雪中の事故はこんなケース・原因で起きています!
▽屋根からの転落
雪下ろし中に屋根の上で足がスリップしたり、屋根の上の雪が滑り落ちてきて転落する事故。
▽屋根からの落雪
軒下で除雪中に落雪で埋まる、落雪が直撃する事故。
▽除雪機の事故
エンジンを止めずに、雪詰まりを取り除こうとして巻き込まれる事故。
▽除雪作業中に心筋梗塞などを発症
寒い屋外での重労働によって作業中に心肺停止などで倒れる事故。
◆除雪事故に遭わないため~除雪中の事故を防ぐためのポイント~
除雪中の事故の危険を理解し、安全な対策を講じることが事故を防ぎます。また、除雪作業に対する慣れや過信、油断が事故を招きます。除雪作業前に事故防止のポイントを確認しましょう。
▽屋根からの転落による死者 41%
・安全帯・命綱とヘルメット、すべりにくい靴を着用しましょう!
・命綱は使う前によく点検!
・スノーダンプは小回りのきくものを使いましょう!
▽屋根からの落雪による死者 17%
・新雪や晴れの日の雪のゆるみに注意!
・携帯電話を持ちましょう!
・家族・隣近所に声をかけてから作業しましょう!
▽除雪機に巻き込まれた死者 5%
・雪詰まりの処理はエンジンを切ってから!
▽水路への転落による死者 10%
・水路への雪捨ての最中滑らないように注意!
▽屋根からの転落事故の32%は、はしごから
・はしごは必ず固定!
・はしごから屋根への移動時は特に注意!
▽転落死者のうち51%が地面に強打
・建物の周りに雪を残して雪降ろし!
▽転落死者のうち60%が1階の屋根から
・低い屋根でも油断しない!
▽除雪作業中の発作による死者8%
・疲労時は作業しない!
※「事故防止のポイント」各死者数の比率は平成22年度調査(内閣府・国土交通省)による
◆命を守る除雪中の事故防止10箇条
・作業は家族、となり近所にも声かけて2人以上で!
・建物まわりに雪を残して雪下ろし!
・晴れの日ほど要注意、屋根の雪がゆるんでいる!
・はしごの固定を忘れずに!
・エンジンを切ってから!除雪機の雪詰まりの取り除き
・低い屋根でも油断は禁物!
・作業開始直後と疲れたころは特に慎重に!
・面倒でも命綱とヘルメットを!
・命綱、除雪機など用具はこまめに手入れ・点検を!
・作業のときには携帯電話を持っていく!
お問合せ先:総務課防災担当
【電話】87-2111
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