現在利用しているごみ処分場の利用期限が迫っています。
今のごみ処分場の現状と、今後の処分場の建設計画についてお知らせします。
◆第3期最終処分場の状況
現在利用している第3期一般廃棄物最終処分場は、当初令和9年3月までを埋立計画期間として建設されました。しかし、計画に比べてごみ量が増加していることなどにより、令和2年に行った今後の埋立容量を把握する「残余容量調査」では、埋め立ての利用期限が令和6年2月頃に迫っていることが分かりました。
その後、町民の皆様による分別のご協力により、ごみの減量が進んでいること、北海道への埋立容量の変更手続き(増量)などの延命策を行うことで、現在は令和9年3月までの利用が見込まれています。
正確な埋立地の残余容量は、令和6年度に行う「残余容量調査」で判明しますが、少しでも長く第3期処分場を使用できるよう、改めて皆様にはごみの分別の徹底をお願いします。
◆第4期最終処分場の整備計画
第4期処分場は、第3期処分場北側の町有地を建設予定地とし、令和6年に工事を開始し、令和8年10月の利用開始を計画しています。
第4期処分場では、国の方針に基づき、できる限りごみの削減を目指し、主に焼却などによる中間処理後の焼却灰と不燃物の埋め立てを行います。
ごみは焼却すると容積を大きく減らすことができることから、第4期処理場の容積は第3期処理場の113,300立方メートルに比べ約半分の50,000立方メートルを予定しています。工事にかかる費用は約22億円となる予定で、国からの補助金を活用して約13億円が町の負担となる見込みです。
ごみを焼却する中間処理施設の整備は、人口減少や脱炭素に向けた取り組み、そして効率的なごみ処理体制の維持・運営などの課題に対応するため、広域で整備することとし、斜網地区の1市5町(網走市・大空町・斜里町・小清水町・清里町・美幌町)で「斜網地区廃棄物処理広域化推進協議会」を設立し、協議を進めています。
◆1市5町によるごみの広域中間処理施設を計画
中間処理施設の建設地は、1市5町の地理的中心地である大空町東藻琴にある大空町の町有地を予定しています。中間処理の方式としては、環境への配慮と持続可能なごみ処理を推進するため、焼却処理施設を基本とした施設の建設を計画しています。
中間処理方式の詳細は現在協議中ですが、焼却処理施設の整備に際しては、余熱利用やバイオガス化による発電など、エネルギーを回収する技術を検討しています。
スケジュールは調整中ですが、現在のところ令和8~9年度に工事を開始し、令和11年9月~令和12年6月の供用開始を予定しています。
費用は最も高額な処理方式を採用する場合に約178億円と試算されています。さらに、建設予定地の伐採や伐根の費用、排水処理施設の整備費などが追加費用として必要となります。
1市5町が負担する額は、国からの交付金を活用して約73億円の負担に加え追加費用が必要となり、今後処理するごみの量に応じて、1市5町それぞれが負担する金額が決定されます。
▽ごみ処分のスケジュール
R6 第4期最終処分場工事開始
↓
R8.10 第4期最終処分場供用開始
↓
R8~9 広域中間処理施設工事開始
↓
R9.3 第3期最終処分場閉鎖
↓
R11.9~R12.6 広域中間処理施設供用開始
今後、近隣市町の処分場でのごみの受け入れや第4期処分場・中間処理施設の利用開始に向けて、ごみの分別方法が変わることも想定されます。
その際は、適時広報や住民説明会などを通じてお知らせしますので、ご理解とご協力をお願いします。
●ごみ減量化にご協力ください!
ごみ処分場をつくるためには、たくさんのお金が必要となります。なるべく現在のごみ処分場を長く使うことができるよう「ごみを減らし、埋立量を減らす」ためのご協力が不可欠です。
分別すればリサイクルできるものも、つい「一般ごみ」に捨てていませんか?『混ぜれば「ごみ」、分ければ「資源」』となります。一般ごみの中には、まだまだ資源となるものがたくさん入っています。
特に、一般ごみ収集に出すごみはもちろん、ごみ処分場に持ち込んで捨てる場合、分別が甘くなっていることが多くみられます。美幌町で配信している「ごみ分別アプリ」などを活用していただいて、まずは正しい分別のご協力をお願いします。
●「ごみ分別アプリ」好評配信中!
ごみの”分別検索”や収集日に通知してくれる”ごみ収集カレンダー”など、「ごみの分け方・出し方」をわかりやすく確認でき、悪天候による収集中止情報などもいち早く発信中!ぜひご活用ください。
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