吉尾健康運動指導士
「地域包括支援センター」では、専門の職員(保健師・社会福祉士・看護師など)が、介護予防の支援をはじめ、介護や保健・医療・福祉など様々なご相談に応じています。高齢者の皆さんが住み慣れた地域でいつまでも自分らしい生活ができるよう、お手伝いさせていただきます。ぜひお気軽にご利用ください。
この「おげんきだより」では、高齢者の健康や介護予防などにまつわる情報をお届けします♪
■高齢期の食生活のポイント
60歳代後半からの高齢期の食生活で大事になってくるのは、寝たきりなどの介護が必要な状態(要介護の状態)にならないための食事です。とくに必要なのは体を動かすのに必要な「エネルギー」と、からだをつくる大事な成分である「タンパク質」を毎日の食事から十分にとることです。
また、朝、昼、夕と規則正しく食事をすることで、高齢期に乱れがちな睡眠や便通のリズムも整います。
〔低栄養状態を防ごう!〕
・主食(ごはん・パン・麺(めん)など)と主菜(魚・肉・卵・大豆製品など)を毎日しっかり食べましょう
主菜から食べるとタンパク質がとりやすいです。食欲がないときは好きなものをまず食べましょう。
・定期的に体重をはかりましょう
半年に2~3kg減るのは危険な状態です。
・食欲がないときは好きな物をまず食べましょう
高齢期は気づかないうちに食が細くなりがちです。食欲がないときは好きなものをまず食べることで、楽しさや満足感が得られ、食欲もわいてきます。
・買い物や食事の準備を減らすことも考えましょう
食事の準備などが負担に感じる場合は、宅配サービスやお惣菜の利用なども考えましょう。
・口腔(こうくう)の状態や、運動・身体活動の増加、休養(睡眠)などに気をつけることも食欲に関係します
運動教室など健康にまつわる教室、地域の集まりや様々な催しなどに積極的に参加しましょう。
・友人と食べるなど、食べる機会を楽しむようにしましょう
・水分を十分にとりましょう
のどがかわいていなくてもこまめに水分をとり、脱水症状を防ぎましょう。
・さまざまな食品を食べましょう
毎日、次の10食品群を食べることが推奨されています。とくに、タンパク質や油脂をしっかりとりましょう。
(肉・魚介類・卵・海藻・牛乳・いも類・大豆、大豆食品・緑黄色野菜・果物・油脂類)
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