令和6年 初春 謹賀新年

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■蘭越町長　金秀行
町民の皆さん、新年あけましておめでとうございます。
夢と希望を新たに、輝かしい新春を町民の皆さんと共に迎えることができましたことを心からうれしく思います。
旧年中は、町民の皆さんをはじめ、町議会、関係機関の温かいご理解とご協力を賜り、町政の円滑な推進を図ることができましたことに厚く感謝申し上げます。
さて、昨年を振り返りますと、新型コロナウイルス感染症が5月8日から5類感染症に移行し、旅行者の増加や各種イベントなどがコロナ前と同様に開催されるようになりました。
国内外の社会情勢は、ウクライナをはじめとして目まぐるしく変わり、物価の高騰など私たちの生活へ大きな影響を及ぼしています。
本町では、6月29日、字湯里の地熱発電の掘削調査中に蒸気が噴出する事故が起き、町を揺るがす大きなニュースとなりました。
8月18日に実施された注水作業により蒸気の噴出は抑制され、発生から2か月経過した8月28日に井戸の埋め戻し作業が完了しました。
町民の皆様の暮らしや経済を守るため、今後も関係機関連携のもと、蒸気噴出がもたらした周囲への影響に対する対応を講じてまいります。
一方、嬉しいニュースとして、WBCでは侍ジャパンが世界一に輝き、日本中に大きな感動をもたらしてくれました。その中心選手だった大谷翔平選手はメジャーリーグで日本人初のホームラン王と2度目のMVPに輝く大活躍を見せてくれました。新天地のドジャースでも更なる活躍を見せてくれることを期待しています。
また、将棋の藤井聡太名人が史上初の全八冠制覇を果たし、前人未到の偉業を達成しました。
本町の基幹産業であります農業におきましては、9月まで続いた記録的な猛暑で、全国の米の主産地において影響が出たと聞いておりましたが、蘭越米は全量1等米100%で出荷されております。
11月18日に開催されました米-1グランプリinらんこしでは、過去最多の380品が全国から出品され、予選を勝ち抜いた決勝進出30品の中から、蘭越米「ゆめぴりか」が、見事グランプリに選ばれました。
また、道内の「ゆめぴりかコンテスト2023」でも蘭越地区「ゆめぴりか」が2年連続3度目となる最高金賞を受賞しました。生産者の皆様の努力が実を結んだ結果であると感じています。
町内で栽培している薬用植物の「赤シソ」は、栽培生産者も増えて、町内の業者によりジンやビール、ハーブティーなどの商品化が進められております。
また、町内では2軒目となる、新たなワイナリーの建設が進められており、新たな町の名所として振興が図られることを期待しています。
さらに、昨年の猛暑を踏まえ、子どもたちの心身の健康を第一に考え、学校生活における熱中症対策として、保育所、幼稚園、小中学校に空調設備を設置するよう取り進めてまいります。
時代の大きな転換期を迎えている今、希望に満ちた未来へつながるよう、町民の皆さんとの力強い連帯と協働のもとに、今一度原点に立ち返り、基本施策を着実に推進することで、「元気で耀きのあるまちづくり」を目指して、今後のまちづくりを進めたいと考えております。
目まぐるしく変化し続ける経済や社会情勢への柔軟な対応が求められる時代の中で、誰もが安心して心豊かに暮らし続けるために、第6次蘭越町総合計画に掲げておりますまちの将来像「奥ニセコの緑と穏和と自立のまち蘭越～すべての住民と誇りを次代へつなぐ～」を町民の皆様とともに推進し、町政運営に全力で取り組んでまいりますので、ご支援とご協力をお願い申し上げます。
結びに、本年が町民の皆さんにとりまして、健康で明るく幸せな年でありますよう心からお祈り申し上げまして、年頭のご挨拶といたします。

■蘭越町議会議長　熊谷雅幸
新年あけましておめでとうございます。
町民の皆様にとりましては、新たな希望と抱負を胸に、輝かしい新春を健やかにお迎えのこととお慶び申し上げます。
旧年中は、町民の皆様には町議会の運営に対しまして、深いご理解と温かいご支援を賜り、心から感謝とお礼を申し上げます。
さて、昨年を振り返りますと、3年以上の長きにわたり生活に大きな影響を与えてきた新型コロナウイルス感染症の位置づけが5類に移行され、社会経済活動が、平時に戻りつつありましたが、不安定な国際情勢や地政学的リスクの高まりにより、物価上昇が続いています。
また、昨夏は全国的に猛暑が続き、北海道でも、記録的な高温となり統計開始以来最も高い気温となりました。
一方で、明るい話題もあり野球のワールド・ベースボール・クラシックで日本代表「侍ジャパン」が3大会ぶりに優勝を飾るなど、各分野で日本人の活躍が多く報じられた一年でもありました。
蘭越町においても、11月にはらんこし米が「米-1グランプリ」で、3大会ぶりのグランプリに輝き、これまでの農業者の皆様のたゆまぬ努力の結果と、自分事のように大変嬉しく思っております。
地方自治体を取り巻く環境は、少子化・超高齢化が加速する中、厳しい経済状況や経済的格差、世相の変化により、日々の生活に追われることが大変多くなっておりますが、そうした中にあっても、町民の皆様は、蘭越町での暮らし、地域のつながりを大切にされており、行政にお力添えをいただいている各関係団体の暮らしを支える活発な活動もあり、人と人をつなぎ、人を育み、人を愛しむ町「蘭越町」が創られています。
現在、町では令和6年度の予算編成を鋭意進めており、町理事者は町の未来をしっかりと見据え、真に住民福祉の増進となるよう全力を傾けております。
私ども町議会も町民の皆様から信頼され、より身近に感じられる議会づくりを目指し、精一杯取り組んでまいりました。これからも、町民皆様の負託に応え、議会としての果たすべき役割と責任を強く認識し、全力で取り組んでいかなければならないと、議員一同決意を新たにしておりますので、引き続き、町民皆様のより一層のご指導とご協力をお願い申し上げます。
結びに、町民の皆様が新年を迎えられるにあたり、輝かしい未来に向けて歩みを進める一年となりますよう、心からお祈り申し上げまして、新年の御挨拶といたします。

○蘭越町議会
議長　熊谷雅幸
副議長　永井浩
栁谷要
赤石勝子
難波修二
向山博
金安英照
淀谷融
北山正一
佐々木雄三