中西保健師
「地域包括支援センター」では、専門の職員(保健師・社会福祉士・看護師など)が、介護予防の支援をはじめ、介護や保健・医療・福祉など様々なご相談に応じています。高齢者の皆さんが住み慣れた地域でいつまでも自分らしい生活ができるよう、お手伝いさせていただきます。ぜひお気軽にご利用ください。
この「おげんきだより」では、高齢者の健康や介護予防などにまつわる情報をお届けします♪
■3秒に1人転んでいる!?
65歳以上の高齢者の3人に1人は、1年に1回以上転倒するといわれています。また転倒した人のうち5%に骨折が認められるといわれています。日本理学療法士協会によると、これを基に計算した場合、日本では約3秒間に1人が転倒し、1分間に1人以上が骨折していることになります。
高齢者は、加齢や疾病の影響、食事量の減少、身体活動の機会の減少などにより、筋力(特に下肢)・バランス能力などの身体機能が低下しやすくなり、転倒のリスクは高くなります。
また、転倒によるけがや、転倒の経験から外出を控えた結果、身体機能が低下し転倒のリスクが高くなるという悪循環につながることもあります。
■転倒しやすい場所は?
転倒はつまづき、滑り、踏み外しといった足元のトラブルで発生しているケースが7割を超えています。冬の屋外は滑りやすく転倒しやすいのはもちろんですが、転倒は自宅内でも発生することが多いです。平成29年の内閣府の資料によると、リビングや階段、次いで台所や玄関での事故が多いことが分かっています。
■転ばぬ先の杖
普段生活していて「ヒヤッとした」経験はありますか?
転倒予防には、転ばない対策を早めにしておくことが大切です。
対策の例…
・食事・運動・外出や社会参加を継続し、身体機能の低下を予防する
・杖や手すりは、「支えがあった方が安心くらいの状態」から導入する
・階段・玄関・浴室などの手すりや、安定した椅子を導入する
・サイズのあった適切な靴、滑りにくい靴下を選ぶ
・電気コードは壁に沿わせる・じゅうたんの下を通すなど、つまづかないようにする
・座布団、めくれたラグマット、床に置いた衣服や新聞など、つまづきやすいものをチェックし、片づける
・部屋を明るくし、眼鏡は適切なものを使用する
・適切な受診、薬の服用を心がける
参考:日本理学療法士協会 理学療法ハンドブック
内閣府 平成29年高齢社会白書(全体版)
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