◆「人材を育む教育と学習のまちづくり」について
3点目は、人材を育む教育と学習のまちづくりです。
策定から5年目を迎える蘭越町教育推進計画の見直しを行い、社会状況の変化や教育改革の進展に対応してまいります。
(1)学校教育の推進についてです。
ICTを活用した教育が果たす役割は、一層重要になっております。
国のギガスクール構想に基づき整備した1人1台のタブレット端末は、導入から5年を迎える機器もあり、順次更新を行ってまいります。
また、授業でのさらなる活用を推進するため、電子黒板を導入し、教職員に対して活用研修を実施してまいります。さらにインターネットを介しての青少年の事件が多発していることから、情報モラル教育を引き続き実施してまいります。
教職員の多忙化に対応する働き方改革は、業務の効率化や指導体制の充実により改善を進めてまいりましたが、学校における働き方改革蘭越町アクションプラン(第3期)を策定し、業務の軽減を進めてまいります。
中学校においては、すべての部活動に部活動指導員を配置し、また、地域移行も進め、教職員の時間外勤務を削減してまいります。
近年、特別な支援を必要とする子供が増加傾向にあることから、保育所や幼稚園、保健師などとも連携しながら、幼児期からの適切な支援を行うとともに、家庭教育に悩み、子育てに不安を持つ保護者への適切なアドバイスや指導を行う「教育相談支援員」を引き続き配置し、支援が必要な児童・生徒に対応してまいります。
蘭越中学校の校舎については、老朽化が進み、改修が必要となっており、今年度から2か年をかけて大規模改修工事を行ってまいります。
蘭越高校の存続につきましては、北海道教育委員会は、「これからの高校づくりに関する指針」の中で、在籍者数が2年連続で10人未満となった場合は、再編整備を進めることとしており、今年度も、予断を許さない現状が続いております。引き続き存続に向け、高校の魅力化を図り、入学者の確保に尽力してまいります。
経済的な理由により就学が困難な大学生等に対して、修学の支援を行う本町の奨学資金制度については、子ども・子育て基金を活用し、引き続き制度の周知に努めてまいります。
(2)生涯学習の推進についてです。
町民の学習ニーズに応えられる環境づくりのため、町民センター講座や各種体験教室を拡充し、様々な学習機会の提供に努めてまいります。
公立図書館として、「学習・情報の拠点」となっている花一会図書館については、暮らし、生活に役立つ図書館として、様々な情報の収集と提供を行いながら、より身近なものとして図書館サービスを利用していただくための取組を進めてまいります。
芸術文化活動は、心豊かな人生を送るために必要な活動であり、地域を活性化する上でも、大きな力となることから、各学校に音楽家を招聘し、子供たちの活動を支援するほか、文化芸術団体への支援を行ってまいります。
スポーツ振興では、各種スポーツ活動、健康づくり事業など生涯スポーツの推進に努めるとともに、蘭越町スポーツ協会や町内競技団体と連携し、将来を見据えた町内のスポーツ体制を検討し、中学校部活動の地域移行に取り組みます。
また、野球やサッカーなどスポーツ教室の開催やプロ野球の観戦を行い、子供たちのスポーツ活動を推進してまいります。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>