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蘭越高校通信 vol.101

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北海道蘭越町

■卒業生に餞(はなむけ)の言葉
校長 矢田龍介

ようやくニセコ・羊蹄山麓にも春の気配を感じられるようになりました。去る3月1日には本校第58回卒業証書授与式が行われ、卒業生13名全員が蘭越高等学校を卒業していきました。卒業生に餞(はなむけ)の言葉として次のような言葉をおくりました。
皆さんの高校生活はコロナ禍により多くの制限を受け、不自由な期間でした。しかし、これからの時代を生き抜く上では、数多くの貴重な経験をすることができました。その一つに、対面での活動が制限されたことで、ICTを活用した新しいコミュニケーションの仕方が学校に導入されました。そこでは、自宅で授業を受け、生徒同士の意見交換ができるようになり、さらには世界中の人とリモートを通じて話をすることも可能になりました。これまでの学びの場は学校やその周辺でしたが、一気に地球規模に広がりました。
二つ目は「前と同じ」という前例踏襲ができなくなりました。何をするにも前とは状況が変わっていました。例えば学校祭では1年生の時は体育館の中で、2年生の時は小さい行灯づくりと花火、そして3年生では町に繰り出しての行灯行列とクラスパフォーマンスなど、活動の幅が大きく変化していきました。それぞれ計画段階で何ができるか、どうすればできるかをみんなで考えながら、自分たちの力で毎年新しい学校祭を作り上げていったのです。
「災い転じて福となす」と言いますが、コロナ禍の経験は確かに大変だったけど、困難を乗り越えるには知恵を絞り、周囲と協力して事を進めることを学びました。今後、困難に直面した時は、高校での経験が大きな力になります。どうか、今後ますますしなやかさと逞しさを備え、ゆくゆくは頼もしい社会人になっていくことを期待します。5名の進学、8名の就職。皆さんの幸せを祈念します。

■合格体験発表会
2月29日(木)、3年生による合格体験発表会が行われました。
3年生は自らの受験体験や準備の過程、苦労した点などを率直に後輩たちに伝えることで、受験生への助言やエールを送ることができます。
後輩たちは先輩たちの経験やアドバイスを聞いて、自らの受験に役立てることでしょう。
このような合格体験発表会は学年を超えた交流や学びの機会となり、受験生たちにとっては貴重な情報源となることが期待できます。

担当:教頭 沖野

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