文字サイズ
自治体の皆さまへ

生涯楽習情報コーナー『こぶしにまなぶ』No.364(1)

21/38

北海道蘭越町

こぶしは蘭越町の花木です。大自然の中でたくましく育つこぶしに学びましょう。

■家庭教育通信
ナカヤの子育て相談~2,000人の親御さんから学んだこと~
今月号のテーマ:『スマホは中学生の必需品?』

NPO法人 お助けネット
代表 中谷通恵(なかやみちえ)さん

▼相談
小学校6年生の母親です。「中学生になったら自分のスマホが欲しい」と言われています。私はできるだけ学年が上がってから、できれば高校から持たせたいのですが、他の保護者や大人は“中学生の必需品”のような感覚の方も多く、大いに迷っています。

▼回答
全道を回って小中学生や保護者、教育関係者の状況を見ている私としては、相談者の「できれば高校から持たせたい」という考えを支持したいですね。何故なら、自分のスマホを持つと「長時間使用になる」のがほぼ確実で、様々な悪影響を及ぼしているからです。
今夏の道内の中学生へのアンケートでは、「LINEやゲームの誘いが友達から来た時に『今はやりたくないなあ』と思ったことはありますか?」の質問に「よくある・時々ある」が7割、「たまにある」も入れると97%が、家庭での睡眠や自分の時間、家族との団らん、集中した勉強時間を奪われていると感じていました。そして、その対策として「親に制限してもらう・預かってもらう」など保護者の協力を求める回答が半数くらいにのぼりました。この現状をまずは受け止めたいですね。

ただ、子どもさんの要望や家庭の事情により「中学生から持たせる」場合が多いのが現状でしょう。

▼できるだけ学年が上がってから持たせるコツとしては…
○まず、子どもに「何がしたいからスマホが欲しいのか」を具体的に出させる
→「自分のスマホ」が最も長時間になるため、「家族も使うタブレットやパソコン」「ゲーム機」で代替するなどを提案。スマホを我慢する分、お小遣いを上げてあげるなど、我慢を認めることもオススメ!

○「我が家のルールづくり」は持たせる前が重要
親が心配している内容を伝え、そうならないための約束を子どもに書いてもらう。守れなかった場合の罰則も決める。親から提案したいのは、「寝る時・勉強の時は部屋に持ち込まない」こと。時間制限などができる「安心フィルター」などのペアレンタルコントロールを活用することも有効。

▼日本よりも早くから子どものスマホ所持が進んでいる諸外国(米国・英国・中国など)では、SNSの心身への悪影響や依存的使用、学業への悪影響が顕著となり、スマホの使用を制限する方向に進んでいるのです。「スマホは中学生の必需品」との風潮にあらがうことが必要ではないでしょうか?

■相談募集中
子育てなどでお悩みがありましたら、中谷さんに聞いてみましょう!
中谷さんに聞いてもらいたい相談などがありましたら、町民センター内生涯学習係へお訪ねください。なお、回答につきましては、「こぶしにまなぶ」紙面上での回答になりますので、ご了承願います。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU