豊頃町、新発見
がんばるぞ、地域おこし協力隊
豊頃新聞は、豊頃町へ移住した「地域おこし協力隊」の高橋家の些細な出来事や感動を届けるコーナーです
■寒さに怯える高橋家
真冬到来の前をして、明石の年間最低気温を下回る豊頃に、家族は文字どおり凍えている
■スケート少年団、いよいよ始まる
11月中旬、浦幌町のアイスアリーナで優羽・日奈・万奈(ついでに父も)が生まれて初めてスピードスケートの練習を終えた。事前にスピードスケートのW杯を観戦し、イメージを膨らませて臨んだ優羽と日奈。イメージと現実の差を受け入れながら、初めてのスピードスケートの靴の感触を確かめた。初日から優羽は少し滑れるようになり、日奈は椅子に掴まりながら歩けるようになった。(三女の万奈は初日こそ飽きてしまったが、2回目の練習では椅子に掴まりながら歩けるようになった)「友達はきっともう滑れるから、頑張る!」と長男は意気込み、「スケートをするお友達、めっちゃ少ないやん!」と父を責めた日奈も楽しそうに始めることができた。家族の中で一番の身体能力を持つ万奈も、時々真剣に取り組んでリンクの感触を楽しんだ。アイスホッケー経験者の父はスピードスケートの靴と異なる感触に戸惑いながらも、子どもたちの練習メニューを真似して、年甲斐もなく上達しようと苦闘している。これから冬が本格的に到来し、屋外リンクでの練習がメインになっていく。役場の松崎樹さんは「屋外リンクはとても寒い。私はよく泣きました…」と話す。スケートの話になると、普段優しい松崎さんの眼の奥に凍てつく何かを感じずにはいられない。豊頃の冬の厳しさを知らない高橋一家は、無事に少年団をやり切ることができるのか。移住後最大の試練は、すぐそこにやってきている。
■初発表会!三者三様
11月に豊頃小学校と茂岩保育所の発表会が開催された。1年生の日奈は寸劇と音楽による「一年生あるある」、4年生の優羽は演劇「ユタと不思議な仲間たち」を披露した。終始ニコニコ顔の日奈。一年生あるあるで、見事なパフォーマンスを見せた。ランドセルから教科書をひっくり返すシーンは、まさに関西仕込み。「たくさんのお客さんがいて、ワクワクした!」と話す日奈は、大一番を楽しむ余裕を見せた。明石の発表会は全学年が音楽を演奏する慣習だったため、4年生の優羽は、初めて劇に挑戦した。「セリフを覚えるのと表現するのが難しかった」と話す優羽は緊張の色を隠せなかったが、座敷童子を見事に演じた。年中の万奈は、歌とオペレッタを披露。「お菓子をもらえて嬉しかった」と笑顔で話した万奈。センターを守り、アイドル感いっぱいの決めポーズで両親を驚かせていた。
■多目的施設を活動拠点に
12月から年度末にかけて、豊頃町多目的施設で、活動させていただきます。今後はここから町の魅力を発信していきます。
2023年12月
企画・取材・執筆撮影・デザインイラスト/髙橋強
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