かわいいから、かわいそうだからと家の近くに現れた野生動物(猫・キツネ等)に餌を与えてしまってはいませんか?
餌を与えている人の中には『私はただ餌を与えているだけで、飼い主ではないから、その動物が何をしようと責任はない』という人もいます。しかし、長期間にわたり餌を与える人にも『占有者責任』が発生し、次のような責任を問われる可能性があります。
・その動物が他人の財産を侵害した場合は損害賠償責任が発生する。
・その動物によって周辺住民の生活環境が著しく損なわれた場合は、動物の愛護及び管理に関する法律により20万円以下の罰金に処せられる。
実際に、野生動物への餌やりによる環境被害が原因で、周辺住民から訴えられ、損害賠償を支払った事例も存在します。町内においても、非常に多くの苦情が寄せられているため、決して他人事ではありません。特に、野良猫への餌やりは野良猫を増やしてしまい、不幸な猫を増やすことにもつながってしまいます。
〈野良猫の一生〉
野良猫の寿命は長くて3年~4年といわれており、15年生きるといわれる飼い猫と比較すると、その生存率は大きく差があります。
野良猫のほとんどは、大人になる前に寒さや交通事故、縄張り争い、病気、ストレス、他の野生動物に襲われるなどが原因で死んでしまいます。特に病気は野良猫が増えれば増えるほど、感染症にかかる可能性が高くなります。
猫がかわいい、かわいそうと思うのであれば、むやみに餌を与えるのではなく、自宅に連れて帰ったり、里親を探したり、不妊去勢手術を行うなど、野良猫が増えないよう取り組んであげることが大切です。
これらの対策ができない方は、餌やりをやめましょう。
飼い猫を外に出している方が見受けられますが、野良猫同様、病気や交通事故等の危険が高まりますので、飼い猫は外には出さず、屋内で飼いましょう。
詳細:役場住民課住民生活担当
【電話】28-3858
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