すすめよう! 男女共同参画

29／43

「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」という言葉をご存じですか?日本では「性と生殖に関する健康と権利」と訳されています。まだ耳慣れない人も多いのではないでしょうか。これは、1994年にエジプトのカイロで開催された国際人口開発会議で提唱された言葉で、次の4つを基本的な考え方としています。
(1)子どもを産むか産まないかを選べること
(2)安全で満足のいく性生活を送れること
(3)安全な妊娠や出産ができること
(4)すべての新生児が、健全な小児期を過ごせること
この4つに関わる全てにおいて、身体的、精神的、社会的に良好な状態であることを「リプロダクティブ・ヘルス」といい、それを享受できる権利のことを「リプロダクティブ・ライツ」といいます。
日本では、この権利を守るためにどのような取り組みが行われているのでしょうか。例えば、「生理の貧困」に関する支援、不妊治療の助成事業などの取り組みが「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」のひとつになっています。
私たちの生活と身近な存在である「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」ですが、日本では、まだその認知度は低い状況にあります。認知度を高めるために私たちができることは、「知ること・伝えること」です。「自分の気持ちを尊重し、生き方を選んでいい」と思えるようになれば、年齢や性別、国籍を問わず、幸せに生きていくことができるのではないでしょうか。「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」について「知ること」ができた私たちにできる支援のはじめの一歩として、このことを家族や友人に「伝えてみる」のはいかがですか。

問合先：役場企画課企画調整係
【電話】内線213