■音更高校の魅力 咲かそ、夢の種
音更高校は、本町駒場地区に位置する単位制の普通科高校です。町は、平成30年6月号から広報おとふけで音更高校を紹介する「夢の種」の連載を始め、今月号で77回目となりました。今回は「夢の種」特別編集版として音更高校の魅力をお伝えします。
◆校長メッセージ ~我がふる里、音更町の未来を思って~
私は、音更町を愛している一人です。子どもは親元で、地域で育てることが一番だと考えています。音更町の未来は、子どもたちの成長にかかっています。
私の教育理念は、郷土を愛し、地域に貢献できる人材を育てることです。教職員の皆さんにも「生徒に寄り添い、話を聞いてください」「生徒のやる気スイッチを入れてください」「うちの生徒はやればできる生徒たちですから」とお願いしています。
今年から管内で唯一「北海道МA+CHプロジェクト(地学協働まちづくり推進事業)」指定校に選ばれました。地域で活躍できる人材の育成を目指して、地学協働学習を音更町と進めていきます。初年度は、(1)音更観光PRパンフ作成(2)スイーツ作り(3)オリジナルカレー企画、など楽しいから始まった取り組みが、責任感、そして地域貢献へと意識が変容する様子に、生徒の未知の可能性を感じます。
今後も、地域から愛される音更高校を目指して活動していきます。
◆教科・科目の選択制による進路の実現
音更高校は「単位制」です。卒業までに必要な単位(※)を修得することで卒業が認められます。生徒は、自分の将来や志向に合わせて、自分の学習内容を決めることになります。
そのため、音更高校では、農業科目を含め約80科目が用意されており、2年次で4単位、3年次で14単位分の選択科目が学べます。その中で、進学に向けた科目や、就職に関係する内容、より良い生き方につながる科目など、多岐にわたる生徒の関心・進路に対応した学びができます。
同じ教科の中でも、学力に応じた科目があるなど、自分の力を伸ばすことができます。また、選択科目が多いので、少人数でしっかりと学ぶことができます。
※「単位」…学習の量のことです。単位数は科目ごとに決まっていて、1週間に1時間の授業がある科目は、1単位となります(年35週)。
○選択科目の例
2年次選択(各2単位)
・論理・表現II
・物理基礎
・音楽I
・美術I
・書道I
・草花基礎
・環境デザインI
3年次選択(各2単位)
・英語コミュニケーションIII
・日本史探究
・書に親しむ
・演奏に親しむ
・情報デザイン
・草花
・美術II
・環境デザインII
◆個に応じた多様な進路実現
多様な選択科目を生かして、みんなが個性を伸ばし、必要な力を付け、進学・就職それぞれの将来をつかんでいます。面接指導や小論文指導、講習も一人一人に合わせて丁寧に指導しています。各種検定(簿記、英語、文書処理、電卓、ペン字、漢字、数学、ニュースなど)の合格に向け全校を挙げて取り組んでいます。
また、2年次には全員がインターンシップに行き、働くことの現実を知るとともに、自分の適性を見極めることができます。
○令和5年度進路状況
◆活発な部活動
部活動は、勉強と同じくらい生徒を成長させてくれます。音更高校は、単位制のメリットとして、普通の高校より教員の数が多いことを生かし、現在、20の部活動・同好会があります。「大会に勝つ」ことばかりを目標とはせず、経験者・未経験者問わず、和気あいあいと、しかしやるときはしっかりと、楽しく技術や力を付けています。
大会などでは個々が活躍する機会も多く、高校生活でのやりがいと活動実績を確実に積み上げることができます。
(1)管弦楽局
(2)剣道部
(3)ボランティア部
(4)書道部
◆農業・環境を通した豊かな生き方につながる学び
自然豊かな農業景観の中にある音更高校には、開校初期から平成28年まで農業科がありました。普通科のみになった今も、農業教育の流れをくんだ科目が25単位分あります。1年次生が全員学ぶ「地域環境」では、地域産業や郷土について、実際に播種(はしゅ)(種まき)や花壇造成を行いながら学びます。2・3年次生選択の「環境デザインI・II」では、花と緑を活用したガーデニングや公園などの計画を通じ、景観(ランドスケープ)の創造について、地域在住の専門家を講師に迎え、地域との連携の下、体験的に学ぶことができます。
また、農業教科を一定の単位数学ぶと、農業系大学への農業高校枠での推薦受験ができます。農業や環境に関することを学ぶことは、これからの人生を豊かに生きる上で、必ず役に立つ経験となります。
◆地域との連携
町からは、全校生徒分のタブレットが貸与されているほか、町内に唯一の高校ということもあり、町内各機関との連携による活動をたくさん行っています。「キャリアデザインセミナー」では、多くの企業が仕事の内容や必要な資質などのお話をしてくれます。また、授業では、観光案内パンフレットを作り、道の駅などに置くことができました。
さらに、今年度から3年間、北海道МA+CHプロジェクトの指定を受けました。高等学校における地域連携推進のため、校内外の体制づくりを行います。新しい時代を切り開く力を生徒に身に付けさせるには、教室での授業のみならず、社会から学ぶことが必要と言われています。本校生徒がよりたくましく育つために、地域連携を計画的に推進する予定です。
音更町は、義務教育段階での地域連携が大変進んでいます。今後、町教育委員会の協力を得ながら、本校の生徒の可能性を伸ばす地域連携に取り組んでいきます。
◆音更高校の見学について
音更高校は、いつでも見学や相談を受け付けています。教科科目や学校の雰囲気、部活動や農場など、少しでも興味のある人は、中学校の先生を通して連絡するか、直接音更高校までご連絡ください。
問合先:
役場企画課企画調整係【電話】内線213
キャンパス見学の問合先…北海道音更高等学校(駒場西1番地)【電話】44-2201(事務室)【電話】44-2202(職員室)【メール】otohuke-z0@hokkaido-c.ed.jp
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