■血圧と減塩の関係
皆さんはどんな時に血圧が上がりますか?運動した時、病院に行った時、健診で測った時など思い当たることがあるでしょうか。血圧は一日の中でも変動しており、血圧の上昇には血管の太さや血液の量が関係しています。血管の太さに影響する要因としては喫煙や緊張など、血液の量に影響する要因としては過剰な塩分摂取や肥満などが挙げられます。高血圧状態が続くと血管が傷ついて動脈硬化を進行させ、心疾患や脳血管疾患のリスクが高くなります。
高血圧予防のために減塩が重要だということはすでにご存じの方も多いと思います。食塩を取り過ぎると、私たちの体はナトリウムの濃度を一定に保つために血液を水で薄め、血液量が増加することで血圧の上昇につながります。
日本人の食事摂取基準(2020年版)では一日の食塩摂取目標量を男性7.5g未満、女性6.5g未満、高血圧の方は6.0g未満としていますが、今年度、鷹栖町の住民センター集団健診で新たに始まった尿中塩分摂取量の測定結果の平均は、男性9.3g、女性8.8gと目標量より2g程度多い結果でした。日本人は調味料からの食塩摂取が多いことが知られています。普段、料理するときに目分量で調味料を使用している方は、まずはどのくらい使用しているか分量を計量してみましょう。調味料を減塩調味料に替えるのもおすすめです。また、パンや麺、練り物、漬物などの加工食品にも食塩が多く含まれているので、食べる量や回数に注意しましょう。高血圧予防のためには適正体重の維持や運動はもちろんのこと、減塩も非常に重要です。できることから実践して大事な血管を守っていきましょう。
▽どんな料理に塩分が多く含まれているの?
・寿司(しょうゆ含む) 約4.4g
・かつ丼 約3.9g
・ラーメン 約7.0g
・ピザ1枚(Mサイズ) 約8.0g
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