◆今回のテーマ
鹿追町に新エネルギー会社が誕生!
(株)エネウィルの執行役員であり、(仮称)鹿追エナジー代表取締役社長の野稲秀紀さん、そして鹿追町から(仮称)鹿追エナジーの取締役に選任された松本新吾副町長にお話を聞きました。
(仮称)鹿追エナジー取締役
松本 新吾
(鹿追町副町長)
(仮称)鹿追エナジー代表取締役
野稲 秀紀
(株式会社エネウィル執行役員)
・最近、鹿追町に新電力会社ができると聞きました。ずばり、どんな会社なんですか?
野稲代表取締役(以下 野稲):鹿追町に設立する会社は「地域エネルギー会社」といい、現在は「鹿追エナジー」といった仮称を付けています。
・地域エネルギー会社?あれ?電力会社って聞いていたんですが…。
野稲:なかなか聞き慣れない言葉ですよね(笑)
私たちが目指す会社は、クリーンな電気を公共や民間、家庭の皆さまにお届けすることが主なお仕事になります。
・あ!エネルギーを作るのではなく、クリーンな電気を販売する会社ということですか!
ちなみに「クリーンな電気」ってなんですか?
野稲:電気を作る際に、地球温暖化の原因とされている二酸化炭素が発生しないように作られた電気のことです。
鹿追町では二酸化炭素の排出ゼロを目指す「鹿追型ゼロカーボンシティ」に向けて、さまざまな取り組みをされていますよね。
同社では、お客様のニーズに合わせて、省エネルギーへの支援や環境教室なども行っていきたいと考えています。
・クリーンな電気を販売したり、エネルギーの相談屋さんにもなるといったイメージですね。
野稲:まさにそういった会社を目指しています。
・では少し突っ込んだ質問をしてもいいですか?
今、ゼロカーボンを目指す自治体はとても多くなりましたよね。
そんな中で、どうして鹿追町にこの会社を作ることになったのですか?
松本副町長(以下 松本):それは私がお答えしますね。
数年前に、鹿追町がゼロカーボンシティを目指す宣言をしたときのことを覚えていますか?
・もちろん!取材に行きましたから!令和3年の3月に鹿追町議会の定例会で喜井知己町長が宣言したんですよね。
松本:この宣言の達成に向けて、同年に、町内の主要団体などで推進協議会を組織しました。
そしてこれを実現するための計画「鹿追町ゼロカーボンシティ推進戦略」を策定しました。
・推進戦略?途端に難しい話になってきましたね…。
松本:「どうしたら、鹿追町らしいゼロカーボンを目指せるか」といった計画のことです。
・ふむふむ。それなら少し分かる気がします。
松本:実はこの戦略の中で、「クリーンな電気を地域エネルギー会社によって町民の皆さまに提供する」という取り組みを位置づけていました。
・なんと! 令和3年から計画されていたことだったんですか。
松本:そうなんです。町民の皆さまと一緒にゼロカーボンに取り組んでいくためにはどうしたらよいかを協議した結果、地域エネルギー会社の設立に至りました。
・(仮称)鹿追エナジーから、クリーンな電気を購入することで、町民の皆さまもゼロカーボンに取り組めるということですね!
…ところで、ちょっと気になっていたんですが、松本副町長は鹿追エナジーの取締役もされるんですね。
松本:はい。実は、鹿追町も(仮称)鹿追エナジーに出資をしています。
・それはなぜですか?
松本:鹿追型ゼロカーボンシティでは地域資源を最大限に活用し、希少で豊かな自然の保全、そして町民皆さまの「幸せと健康」がある未来を目指しています。
町が「出資」し、そして私が「取締役」として会社経営の一部の責任を持たせていただくことで、揺るぎなくこの将来像に向けて前進できるものと考えています。
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