能登半島地震では、甚大な被害により多くの方々が避難生活を余儀なくされています。輪島市での4メートルもの海岸の隆起は、日常からは想像し難いことが大地に起こったことを物語っています。また3月は、東日本大震災を思い起こす方もいるでしょう。超巨大地震は大津波を伴う未曾有の災害を引き起こしました。
大地は、地震や津波で大きく変化し、またその痕跡を残します。ジオパーク活動で大切にする「地球の記憶」は、ときに災害をもたらすような大きな変動の記録でもあります。
日本列島は、地球表面を覆うプレートのうち、重たい海洋プレートが大陸プレートの下に沈み込んでいく、プレートの境界付近に位置しています。大地に力がかかっているので、十勝でも能登半島地震のような内陸地震が起こる可能性があります。実際、足寄から忠類にかけて、過去に大地がずれた跡(断層)が確認されています。東日本大震災をもたらしたような、海溝型の地震と津波にも注意が必要です。北海道太平洋沖の千島海溝周辺で400年弱の発生間隔で超巨大地震が繰り返し起こった痕跡が地層から見つかっています。前回の発生から400年程度経っているため、備えておく必要があります。
時には、災害と備えに目を向けてみませんか。とかち鹿追ジオパーク推進協議会でも防災教育ワーキンググループを中心に、各所と連帯して防災に取り組んでいます。
問い合わせ:とかち鹿追ジオパーク推進協議会事務局(ジオパーク推進課)
【電話】67・2089
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