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千葉開府900年への道

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千葉県千葉市

■三、「開府」とは
「千葉開府」という言葉について、「そもそも幕府がない千葉市で、なぜ開府なの?」という質問をいただくことがあります。
歴史の授業で「幕府」といえば、「鎌倉」「室町」「江戸」という3つを習いますね。
「開府」という用語は、辞書を引くと「幕府を開く」ということであり、千葉市には幕府はありませんでした。千葉市では、千葉氏が千葉にまちを開いたという1126年(大治元年)を「開府」と表現し、1926年(大正15年)に「千葉開府八百年祭」、1976年(昭和51年)に「千葉開府850年祭」を行い、歴史を振り返り、未来に残したいものや「市としてあるべき姿」を目指して記念事業を行ってきました。
なお、他の地域でも「開府」という言葉を使った事業を行っていたようです。幕府があった東京では、1889年(明治22年)に東京開府三百年記念祭が行われました。名古屋市では名古屋城築城から起算して1910年(明治43年)に名古屋開府三百年祭が、新潟県長岡市では城主牧野氏が藩主となってから起算して1917年(大正6年)に長岡開府三百年祭が行われました。これらの事業は、現代にも続いています。
先人たちの「千葉開府」にかけた思いを継承して、現代の私たちも未来に残したいことを考え、記念事業を進めていきます。

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