塩分をとりすぎると生活習慣病になる可能性が高くなりますが、長年の食習慣はすぐには直せないものです。
ここでは、さまざまな減塩の方法を紹介します。血圧が高い人もそうでない人も、自分が始めやすい方法で今のうちから減塩を始め、将来も健康に過ごせるようにしましょう。
そういえば、スーパーマーケットで見かける減塩の商品が、昔に比べて増えてきた気がするなあ。
でも、別に塩分をとり過ぎているつもりはないから、健康には問題ないはず。
僕は減塩する必要はないよね。
■「自分は減塩とは無関係」と思っていませんか?
日本人の食塩の平均摂取量(10.1グラム)は、厚生労働省が定める1日あたりの目標量を大きく超えています。そして、1日あたりの千葉市民の平均摂取量は、日本人の平均摂取量よりもさらに多い11.1グラムとなっており、これは世界的に見ても高い数値となっています。
特にしょっぱいものが好きではなかったとしても、実は塩分をとりすぎている可能性があります。
◇年代別 千葉市民1日あたりの食塩摂取量
特に70歳代以上の高齢世代が多い傾向にありますが、どの年代においても、厚生労働省が定める目標量を大幅に超えています。
また、大人だけでなく子どもも、目標量より塩分をとり過ぎているというデータがあります。
減塩は決して他人事ではありません。大人も子どもも、みんなで減塩する必要があります。
*令和3年度千葉市 健康づくり(食習慣)に関するアンケート調査
目標量…厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2020年度版)
■塩分のとり過ぎは、食事による死亡リスクの圧倒的1位!
塩分は人間の体内に常に一定の割合で含まれており、生命維持に欠かすことのできない重要な働きをしています。
しかし、塩分をとり過ぎると体にさまざまな弊害をもたらします。その代表的なものが高血圧です。
◆高血圧になる仕組み
1.塩分を大量にとる
2.血液中の塩分濃度が高くなると、中枢神経に働いてのどが渇き、水分補給する
3.血液量が多くなる
4.血管に対する圧力(血圧)が高くなる
5.そのまま塩分をとり続けると…
6.高血圧になる
◇高血圧が、突然死や胃がんの原因になることも
高血圧の状態を長く放置していると、血管は圧力によって傷つきやすくなり、動脈硬化が進みます。その結果、心筋梗塞などの心疾患や脳梗塞などの脳血管疾患を引き起こす要因となります。
さらに、塩分のとり過ぎは胃がんの要因の1つでもあります。胃の中で塩分濃度が高まると、胃の粘膜が傷ついて胃炎が起こりやすくなり、発がん性物質の影響を受けやすくなるのです。
問い合わせ:健康推進課
【電話】245-5223【FAX】245-5659
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