台風や大雨の発生が多くなるこれからの季節。最新の防災知識を学んで、災害に備えましょう!
■近年多発する土砂災害
がけ崩れや土石流、地滑りなどの土砂災害は、一瞬にして多くの生命や住宅などの財産を奪う恐ろしい災害です。過去10年間のデータを見てみると、全国で毎年、平均1500件もの土砂災害が発生しています。昨年の発生件数は、都道府県の中で千葉県が最も多く、275件でした。
土砂災害を引き起こす原因の一つが線状降水帯です。線状降水帯は、広い範囲で長時間にわたって強い雨が降り続き、土砂災害や河川氾濫のリスクを高めます。1980年以降、1時間降水量が50mm以上の年間発生回数は増加傾向にあります(下図参照)。君津市は、市の面積の約7割が森林のため、土砂災害には特に注意を払う必要があります。
■自分の命は自分で守る
自然災害の発生を完全に防ぐことはできません。私たちが自分の身を守るためにできることは、少しでも被害を抑えるための備えです。まずはハザードマップを確認して自宅周辺の状況をしっかりと理解し、災害時のマイ・タイムラインを作成した上で物資の用意や、災害時に情報収集する方法などを確認しておくことが大切です。今月号の特集をもとに防災の意識を高め、いざという時に一人一人が命を守る行動を適切に取れるようにみんなで学びましょう!
○1時間降水量が50mm以上の年間発生回数
■まずは、自宅周辺の状況を知ろう! ハザードマップを確認!
自宅周辺の災害リスクや避難経路などを確認しましょう。Web版防災マップでは、浸水想定区域や土砂災害警戒区域などをインターネット上で確認できます。紙のハザードマップは、管理課、危機管理課、または各市民センターで配布しています。
■警戒レベルと避難方法を確認! いつ・どこに避難する?
土砂災害や河川氾濫の恐れが高まったときは、警戒レベルに合わせて市から避難情報を発令します。その際、自宅から安全な場所へ避難する「立ち退き避難」が原則ですが、夜間や急な大雨により、家の外に避難することが危険な場合は、崖や川から離れた2階以上の部屋など、自宅の中で安全な場所へ移動し、安全を確保する屋内安全確保の行動を取りましょう。
※対象地域以外でも、周りと比べて低い土地や崖の近くに住んでいる場合は、必要に応じて避難することが大切です
▼ポイント!
台風や豪雨による風水害では、自宅や職場などで安全が確保できる場合は、必ずしも避難所へ避難する必要はありません。親戚や知人の家・宿泊施設に避難することも検討しましょう。
■いざという時にどう動く!? マイ・タイムラインを作ってみよう!
マイ・タイムラインは、台風や大雨に対する準備や行動を前もって記録しておく予定表のことです。家族構成などに合わせて「いつ」「誰が」「何をするのか」を決めておくことで、いざという時に慌てず行動できます。様式は市ホームページからダウンロードできます。
▼作成手順
(1)ハザードマップをチェック
自然災害の危険性がある場所を危険度合いによって色分けしたハザードマップで確認しましょう。
・自宅が洪水浸水想定区域や土砂災害(特別)警戒区域などにある?
・自宅から一番近い避難所はどこ?
(2)とるべき行動を書き出し、記入する
例えば…
・携帯電話を充電する
・車のガソリンを満タンにする
・作成したタイムラインを確認する
・避難準備を開始する。
・親戚に電話するなど
(3)家族などと共有し、普段から目につく場所に保管しておきましょう!
問合せ:危機管理課
【電話】56-1290
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