■この夏あなたにできる対策は
記録的な高温により、厳しい暑さに見舞われた昨年の夏。今年も暑い夏になることが予想されています。そこで危険性が高まるのが「熱中症」。誰もがかかる可能性があり、近年5月ごろから多く発生しています。湿度が高く、体が暑さに慣れていない梅雨明けは特に注意が必要です。予防する方法を知り、暑い夏を乗り切りましょう。
■熱中症から身を守る4つの工夫
(1)室内の工夫
・エアコンや扇風機を使って、室温は28℃を超えないようにする
・遮光カーテンやすだれを利用し、日差しをさえぎる
・風通しを良くする
・こまめに室内環境をチェックする
(2)外出時の工夫
・日傘や帽子を着用する
・日差しが強い日は日中の外出を避ける
・休憩はこまめに取る
・こまめに水分補給をする
・日陰を選んで歩く
(3)衣服の工夫
・通気性と速乾性を考慮する
・襟元を緩めるなど、風通しを良くする
・熱を吸収しやすい黒色の衣服を避ける
(4)日常生活の工夫
・たくさん汗をかいたときは、塩分の補給を心がける
・食事、睡眠をしっかり取る
・冷却グッズを活用する
◆熱中症とは
高温多湿な環境に長くいることで、次第に体の中の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもってしまう状態のことです。
屋外だけでなく、温度や湿度が高い室内でも発症する危険があるので、注意が必要です。熱中症の正しい予防法を知り、熱中症にかからない生活習慣を身に付けましょう。
[熱中症を引き起こす主な3要素]
○環境
気温が高い、湿度が高い、風が弱いなど
○からだ
乳幼児、高齢者、体調不良、暑さになれていないなど
○行動
激しい運動、慣れない運動、長時間の屋外作業、水分補給できない状況など
◆高齢者・乳幼児は特に注意!
高齢者は、温度に対する感覚が弱くなっているため、暑さの自覚がなくても熱中症にかかる危険がある上、重症化するリスクがあります。体温調節機能が発達していない乳幼児は、熱中症にかかりやすいので要注意です。
[対策]
・定期的に水分補給をする。
・地面の熱にも注意する。子どもの場合、背が低いため地面の照り返しをより強く受け、高い温度にさらされる危険があります。
・わずかな時間でも、車の中などの暑い環境に置き去りにしない。
・大人が子どもの様子をしっかりと観察する。
◆身近な人が熱中症になったら
(1)風通しの良い日陰や、クーラーが効いている室内などに避難させましょう。
(2)衣服を緩め、皮膚を濡らしてうちわや扇風機で扇いだり、氷やアイスパック
などで冷したりしましょう。
・首、わきの下、太ももの付け根を冷やす
(3)冷たい水を持たせて、自分で飲んでもらいます。汗で失われた塩分も適切に補える経口補水液やスポーツドリンクなどが最適です。食塩水(水1リットルに1~2グラムの食塩)も有効です。
(4)呼びかけに答えない場合は救急車を呼びましょう。水分を自力で摂取できない、症状の改善が見られない場合は、医療機関を受診しましょう。
■クーリングシェルターを活用して暑さをしのぎましょう
[クーリングシェルターとは]
市では、熱中症対策の1つとして、市が指定した施設(公民館、図書館など)の共有スペースを「クーリングシェルター」として開放しています。
クーリングシェルターとは、冷房が効いた部屋を開放し、暑さをしのぎ、熱中症などの対策に役立てる施設です。熱中症による健康被害を未然に防止するため、外出時や自宅に冷房設備がない場合などに、クーリングシェルターを利用してください。
[クーリングシェルター協力店舗募集中]
クーリングシェルターとして開放、協力可能な店舗などを募集しています。
実施期間:10月23日(水)まで
※実施期間は目安です
開放時間:店舗などの営業時間内で協力可能な範囲
○クーリングシェルターの開設場所には、のぼりを設置します
[利用にあたっての注意点]
・施設によってはイベントなどによりご利用できない場合もあります
・飲料は各自持参をしてください
・エアコンの温度調整はできません
・施設が閉まっている日時は利用できません
・利用にあたっては各施設の指示に従ってください
■熱中症特別警戒アラートの情報に注意しよう
国において、熱中症の危険性に対する警戒を促すために「熱中症警戒アラート」を発表してきました。これに加え、より深刻な健康被害の発生に備えるため、本年度から「熱中症特別警戒アラート」の運用が開始されました。
「熱中症特別警戒アラート」が発表された地域では、広域的に過去に例のない暑さとなり、熱中症による重大な被害が生じるおそれがあります。発表された場合は、よりいっそうの熱中症予防行動の徹底をお願いします。
「環境省熱中症予防サイト」では、熱中症特別警戒アラート、熱中症警戒アラート及び暑さ指数(WBGT)の情報が掲載されています。メール配信サービスでの情報提供も行っていますので、熱中症予防対策にご活用ください。
問合せ:
熱中症について健康増進課【電話】421-6100
クーリングシェルター・熱中症特別警戒アラートについて環境政策課【電話】421-6131
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