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自治体の皆さまへ

多古中央病院から

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千葉県多古町

■皮膚科の診療日のお知らせ
国保多古中央病院の皮膚科は、令和6年4月より、毎週火曜日と金曜日の週2日体制になりました。
より多くの方が受診できるようになりましたが、皮膚トラブルが起きやすい夏季は皮膚科外来が大変混雑しますので、我慢せず早めの受診をお願いします。

[医師の紹介] 新たに皮膚科を担当することになった医師を紹介します。
◇吉野 啓純(よしの けいじゅん)医師
専門:皮膚科
曜日:毎週金曜日
派遣元:千葉大学医学部付属病院
好きなこと:映画鑑賞

◇菅家 睦弥(かんけ むつみ)医師
専門:皮膚科
曜日:毎週火曜日
派遣元:千葉大学医学部付属病院
好きなこと:観劇

■足、痛くなりませんか?〜間欠性跛行(かんけつせいはこう)〜
文/多古中央病院 内科 鶴巻利宜
間欠性跛行(かんけつせいはこう)とは、しばらく歩行すると太ももや脚(あし)に痛みが生じ、休憩するとまた歩行できるといった症状です。この症状をきたす代表的な病気には、腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)と下肢閉塞性動脈疾患(かしへいそくせいどうみゃくしっかん)があります。
腰部脊柱管狭窄症は、加齢による脊椎(せきつい)(背骨)の変形などが原因で脊椎を通るトンネル(脊柱管)が狭くなる病気です。脊柱管には脊髄(せきずい)が通っており、これが圧迫されてさまざまな症状を引き起こします。間欠性跛行以外にはお尻から足にかけての痺れ、腰痛や腰回りの重だるさ、排尿障害や便秘が起きる場合もあります。また後ろ屈みの姿勢でつらく、前屈みが楽であることも特徴です。買い物のカートを押したり自転車の運転はできるが、背筋を伸ばして歩くのはつらいという方は、よりこの病気が疑われます。診断は身体診察やX線・MRIといった画像検査で行います。治療は薬物療法(痛み止め内服やブロック注射)・リハビリ・姿勢指導などの保存的治療が基本ですが、症状の程度や日常生活への支障が大きい場合は手術が適応となる場合もあります。
下肢閉塞性動脈疾患は動脈硬化(どうみゃくこうか)により太ももや脚の血管が狭くなったり、詰まったりすることで足への血流が悪くなってしまいさまざまな症状を引き起こす病気です。間欠性跛行以外の症状としては足の指が青白くなって冷感・痺れが見られたり、重症になるとじっとしていても痛くなって、指先に傷ができたり壊死してしまう場合もあります。喫煙・高血圧・糖尿病・脂質異常症・慢性腎臓病・肥満などがある動脈硬化リスクの高い方や、左右の脚どちらかに症状が強い方はよりこの病気が疑われます。診断には身体診察に加え、まずABI(足関節上腕血圧比)検査やエコー検査を行い、より疑わしければ造影CT検査やMRI検査で詳しく評価します。治療としては生活習慣病の管理に加え、運動療法や薬物療法が基本となります。しかし、症状の程度や重症度によってはカテーテルや外科的手術による血行再建術(けっこうさいけんじゅつ)が適応となる場合もあります。
上記二つの疾患は合併することもあり、また他疾患との鑑別が必要な場合もあります。間欠性跛行にお困りの方は、一度医療機関でご相談ください。腰痛や足全体の痺れもある方はまず整形外科に、生活習慣病を合併していたり足の色が悪く冷たい自覚がある方はまず内科に受診されると良いでしょう。

【病院便り】
多古中央病院の受付時間は午前11時30分までとなっています。それ以降は、医師も検査や手術などで対応できないこともあるため、受診前に、必ず確認の電話をお願いします。

【電話】76-2211

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〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

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