11月8日はいい歯の日~歯周病を予防してお口の健康を守りましょう~
「歯周病ってよく聞くけど詳しくは知らない」「深刻な病気ではないだろう」と思っている方はいませんか?実は、歯周病は、大多喜町でも罹患者が多いとされている「糖尿病」とも関連があることがわかっています。知らないと怖い、歯周病。今月は、歯とお口の健康維持について取り上げます。
※図など詳細は、本紙またはPDF版をご覧ください。
■歯周病ってどんな病気?
歯周病の原因は、歯の表面に付着している「プラーク」、いわゆる磨き残しの歯垢です。プラークの中で、「歯周病菌」が増殖し、歯と周辺組織に炎症が起き、重症化すると歯の土台となる骨が破壊され、歯を失うこともあります。
■どんな人がかかりやすいの?
働き盛りの30~60代の歯周病の有病率が高い傾向にあります。特にも、歯周病は痛みなどの自覚症状が乏しいので気づきにくく、働き盛り世代では、忙しさにかまけて、歯科受診は後でいいかと、つい後回しになってしまったりと、見つかるのが遅くなるケースも多いです。
■糖尿病と関連があるって本当?
糖尿病になると、一般の人と比べて2.6倍も歯周病にかかりやすくなるという研究データもあります。それは、糖尿病によって、(1)口腔内の環境の変化や、(2)感染しやすい状態、(3)高血糖下における炎症増幅などがあるためです。
一方で、歯周病が糖尿病の悪化にもつながると考えられています。歯周病になると、歯ぐきの中で作り出される炎症物質が血液を介してインスリンの効きを悪くするので、糖尿病に悪影響を及ぼす可能性があるためです。
このように、糖尿病と歯周病は切っても切れない関係にあります。
■セルフケアと定期受診で歯周病を予防しよう!
プラークは、水や洗口剤などで口をすすぐだけでは除去できません。しかし、歯磨き(ブラッシング)で簡単に取り除けるため、日々のブラッシングが大切です。
また歯科医院で歯石の除去をすることも大切です。年に2回以上は歯科医院を受診するのがおすすめです。大多喜町では歯周病検診を実施していますので、詳しくは町のホームページをご覧ください。
参考:日本歯科医師会ホームページ、サンスターホームページ
問合せ:健康福祉課 保健予防係
【電話】82-2168
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