■渡辺八寿雄議員
▽農業政策について
問:町では令和7年3月末までに農業の将来像といえる地域計画を策定することとなるが、現在の取り組み状況について伺う。
答:昨年度はモデル地区の弓木区で計画策定を進めると共に、上瀑地区でアンケートを実施しました。今後、随時各地区でアンケートを実施する予定です。
問:農業の担い手不足により耕作放棄地が増加することが危惧される。ほ場周辺の環境整備も心配だが町の考えを伺いたい。
答:規模拡大に意欲のある方もいるため、地域計画の策定時にそのような方を中心に計画を策定していきたい。また、町外からの相談も寄せられていることから、積極的に支援をしていきたい。
問:農業用生産資材価格や燃料費などの高騰により農業者は大変苦しんでいる。基幹産業は農業だが支援策について伺う。
答:今後、国・県の動向や農産物の販売価格、農業資材などの価格を注視し、状況に応じて対応していきたい。
▽交通安全対策について
問:通学路の安全対策について、令和5年度の点検結果と対策について伺う。
答:大多喜町通学路安全対策協議会では、町内10か所の現地確認を行いました。協議会からの主な要望は、消えかかっている着色路側帯(歩道部分)の塗り直しや横断歩道の引き直しとなります。
問:令和5年4月から全年齢で自転車乗車時にヘルメットの着用が努力義務化されたが、県の補助を受け購入費補助制度を創設できないか伺う。
答:補助を実施している自治体の助成内容や効果、県の要綱など総合的に勘案し、関係課と調整しながら前向きに取り組みたい。
■渡辺善男議員
▽持続可能なまちづくりについて
問:第3次総合計画の検証はどのように行う考えか伺う。
答:各施策の効果検証のため、項目ごとに成果指標を設定し、この達成度により進捗を管理するとともに、課題を抽出し、改善の動きにつなげる「PDCAサイクル」を導入しています。
なお、検証にあたっては、町総合開発審議会において審議しています。
問:稼げる町のイメージを創造できないものか。
答:町総合計画では、広域幹線道路の優位性、豊かな自然、歴史や文化の薫り高いまち、町外から人を集めるまちなど、6つの特性を掲げ、この強みを生かしたまちづくりを推進しています。特に自然や文化など本町が持つ潜在能力を生かし、稼ぐという発想も一つの考え方で、ここ数年地域おこし協力隊の起業でも林業やキャンプ場など町の特性を生かしながら地域に定着していく動きも見られます。
また、本町の昼間人口比率は県内でも上位となっています。道路条件、学校、商業施設や工場のほか自然・文化を生かした観光資源など様々な要因が影響していますが、これらを町の特性、強みとして情報発信できるよう努めていきたい。
問:次期総合計画策定にかける町長の思い、基本理念や将来像について伺いたい。
答:町長就任当初掲げた、「住んでよし、訪れてよしのまちづくり」を基本理念とし、将来像は、自然も文化もありますが、多様性に対応できるまちづくりと考えます。
若者の流失を防ぎ、移住を増やさなければいけない。アーバンスポーツ、ハーブパークなどもその一つです。今大多喜町にないもの、無理をせず多様性に対応したまちづくりが、今後の大多喜町の移住人口を増やすきっかけになると思っています。
■山田久子議員
▽福祉・介護人材確保対策について
問:介護施設に入所してのサービスの利用を希望される町民に対し、今後どのように取り組んでいく考えか伺う。
答:施設入所の手続きについては、本人や家族が行うことが一般的ですが、ケアマネージャーや病院相談員なども入所調整を行っています。
また、施設の受け入れ先が決まらない場合などは、必要に応じて地域包括支援センターも積極的に介入し、関係機関と連携をとり入所調整を図っています。
問:将来にわたる福祉・介護従事者の人材確保と養成が大切と考えるが対策や考えを伺う。
答:介護従事者などの確保については、県主催の介護における入門的研修の実施について周知していきます。
町でも介護技術に限らず、介護制度、認知症への対応などの介護教室を開催してきましたが、今後介護を体験する場としても、介護技術に特化した教室を開催していきたい。
介護の魅力について、県では小中高校生に動画配信による普及啓発に取り組んでいます。
町としても、進路を考える上での参考となるよう、千葉県介護福祉士修学資金等貸付制度について広報などを活用し、周知を図っていきます。
問:介護ヘルパーの資格取得後やケアマネージャーの資格更新時に受講料を助成し、人材確保につなげてはどうか。
答:5年毎に行う介護支援専門員等の更新時研修について受講料助成の予定はありませんが、研修時間の負担が大きいと言われていることから、国に更新研修のあり方の改善要望をしています。
■根本年生議員
▽伝統芸能について
問:少子高齢化が進む町にとって集落の活性化は非常に大切です。その様な中、伝統芸能が果たす役割について伺う。
答:地域の方が集まってコミュニケーションをとりながらお囃子を伝えていくことは、地域の活性化の一つの手段であると思います。
問:各保存会の方々が集まり、今後の活動方針などについて話し合う意見交換会を行う意義について、どのように考えるのか。
答:囃子保存会の方々が意見交換を行い情報を共有することは、今後の囃子保存会の伝承について有効だと思います。
問:伝統芸能は郷土に伝承されてきた貴重な財産です。その伝承は町の魅力を高め、愛着ある大多喜町へとつながると思うが如何か。
答:伝統芸能を子ども達へ受け継ぐことは、地域への愛着につながり、イベントなどで披露されることにより、町の魅力を高めることになると思います。
問:町は、伝統芸能への支援をどのように考えているのか。
答:文化団体補助金の交付による経費面での支援や練習など公共施設の使用協力が出来るのではないかと思います。
また、広報おおたきやホームページなどで町内外に向けた情報発信も出来ると考えます。
問:伝統芸能の伝承について、町長の考えを伺いたい。
答:各区の保存会ごとに活動するのではなく、文化団体として一つとなり活動し、そこに町が支援をしていく方法が良いのではと考えます。
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