(1)成東小学校社会科学習
成東小4年生が熱気あふれる防災学習の授業を行いました。東日本大震災当時の津波の被害映像が大型テレビから流れると身を乗り出して、画面を見つめる子どもたち。
大震災で大きな被害をうけた石巻市立旧大川小学校の事例から学びます。「なぜ多数の児童が犠牲になったのでしょうか。」と、先生が小学校の位置図などを示しながら、子どもたちに問いかけました。「海に近かったら。」などの意見がありました。次に、ハザードマップや震災発生からの経過資料が配付されると、子どもたちは、当時の大川小学校は津波が来ない想定地域だったこと、さらに災害発生時から避難まで50分間もの時間がかかっていたことに気づいた様子です。授業では、当時の大川小には津波が来ないと思い油断して日頃の訓練や備えが不十分だったことによる「迷い」が大きな犠牲につながったと言われていることに触れ「成東小もハザードマップでは津波は来ないことになっているが、想定以上の大きな災害があったら・・」と続けました。その話に教室内が一瞬静まり返りました。その後、災害を自分事と捉えて考える学習のまとめは「災害に想定外はない。日頃から災害に備えていれば、自分が助かることも誰かを助けることもできる。」と授業がしめくくられました。後日、子どもたちが自発的に家族で災害について語り合ったり、津波の速さを調べたそうです。全部で10回行われる防災の授業では、自分の住んでいる地域災害の危険性を学ぶフィールドワークなどが計画されています。
(2) 下町地区(成東)自主防災会炊き出し訓練
8月下旬、下町一丁目と五丁目地区自主防災会は、こまつ公園(下町地区)で炊き出し訓練を行いました。この訓練は、昭和62年千葉県東方沖地震と平成23年東北地方太平洋沖地震の際に、停電・断水・ガス停止を経験した各区の役員が企画し開催しました。また、日赤千葉県支部の協力を得て、袋に空気を残さない結び方や災害用炊き出し米の作り方を学び、炊き上がり後に非常用常温カレーをかけ食べる実践を行いました。袋の炊き出しは初めての方が大半でしたが、「忘れないうちに自宅復習に励む」と、和やかな中にも、日頃の備えを意識する良い機会になったと気を引き締めていました。
(3)自主防災組織を結成しましょう
市では区、自治会単位で組織した自主防災組織に40万円を限度に防災用資機材の購入費用を助成しています。
また、既設の自主防災組織に対しても3~7万円を限度に防災訓練等の活動に対し助成しています。
詳細は消防防災課までお問い合わせください。
問合せ:消防防災課
【電話】0475-80-1116
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