・移植後の稲を食害するジャンボタニシの多くは貝のサイズが2.5cm以上の成貝です。翌年の被害防止のために、成貝の越冬を防ぐことが重要です!
・以下の取組から1つでも実施することで、被害軽減の効果が見込まれます。今年度被害の大きかったほ場から優先的に取り組んでみてください!
対策のポイント
1.土が固い時の耕うん
土が固い状態(固ければ固いほど良い)の耕うんは、成貝の殺傷に有効です。
(1)ほ場全面を残さず耕うん。
(2)走行速度を通常より2~4割遅くし、ロータリーの回転数を早く。
(3)貝は土中の浅いところに潜っているので、6cm程度の深さで耕うん
2.厳寒期の耕うん
厳寒期(12月下旬~2月)の耕うんは、寒さに弱い貝を土中から掘り起こし、寒気に晒すことで殺貝します。
(1)短期間の複数回の耕うんは、掘り起こした貝を土中に戻す可能性があるので、再度耕うんを行う場合は、1か月程度期間を空ける。
3.石灰窒素の秋散布
石灰窒素の散布は、殺貝の効果があります。
(1)水温15度以上の時期(概ね10月末まで)に、湛水状態(3~4cm)で数日間放置。
(2)石灰窒素を10a当たり20~30kg散布し、数日間放置して自然落水させる。
※ほ場に水が来ない場合は、まとまった降雨の後などに取り組む。
※魚介類に影響があるため、石灰窒素を含んだ水を水路に流さない。
※翌年コシヒカリを栽培する場合や粘土質のほ場の場合は、基肥の窒素成分を10a当たり1kg程度減肥する。(散布にあたっては、体への飛散に注意!)
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