今月のテーマ:生活習慣に関する調査結果について
保健師:石丸恵理
9月にこども園、小学校、中学校で実施した生活習慣に関する調査の結果をまとめましたので、ご報告します。
■平日の寝る時間について
平日の寝る時間では、22時以降に寝ている園児が見られ、中学生になると24時以降に寝ている生徒が見られました。
理想的な睡眠時間は、幼児では11~14時間、小学生では9~11時間、中学生では8~10時間となっています。理想的な睡眠時間を確保するためには、幼児は20時頃、小学生は21時頃、中学生は22時頃には寝ることになります。必要な睡眠時間には個人差がありますが、睡眠不足が続くと、イライラしやすくなったり、病気に罹りやすくなったりしますので、出来るだけ早く寝るようにしましょう。
■平日の起きる時間について
平日の起きる時間では、子ども園で7時半以降に起きている園児が何人か見られますが、中学生でも7時半以降に起きている生徒が数名見られます。その生徒たちの寝る時間を見ると、23時以降が多かったです。さらに、その生徒の中で朝ごはんを食べていないと答えている生徒がいました。早寝早起きの習慣をつける時は、まず早起きから始めると良いと言われていますので、少しずつ起きる時間を早くしてみましょう。
睡眠には心や身体の疲労回復や、脳や身体を成長させる働きがあります。
■朝食の欠食率について
園児や小学生では全員が朝ごはんを食べていました。中学生で朝ごはんを食べていない生徒が見られ、食べられない理由は「時間がない」という回答がほとんどでした。
私たちは、寝ている間もエネルギーを使っているので、朝起きた時は脳も身体もエネルギーが不足した状態になっています。そのため、朝食でエネルギーを補給する必要があります。
食べる時間がない時は、バナナやおにぎり、パンなどすぐ食べられる物を食べ、水分を摂ると良いでしょう。食べる習慣がついてきたら、栄養バランスの整った朝ごはんを食べるように心がけてみてください。
ある調査では、毎日朝食を食べるほうが、学力調査の得点が高い傾向にあるという結果も出ています。
また、朝ごはんをよく噛んで食べることは、脳や消化器官を目覚めさせ、早寝早起きのリズムをつけることにつながります。
子どもの頃に身につけた生活習慣は、生涯にわたる健康づくりの土台となります。早寝早起き朝ごはんの習慣を子どもたちに実践して、健康をプレゼントしてあげましょう。
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