■コロナ禍明けの学校生活~睦沢中学校~
突然の臨時休業から始まったコロナ禍の三年間、生徒たちは学校生活で様々な制約を余儀なくされました。特に影響を受けたのが学校行事です。昨年度の卒業生は、中学校の入学式を実施することすらできませんでした。
今年度五月に、新型コロナウイルス感染症が感染症法上、五類感染症に移行したことで、学校においてもコロナ禍以前の生活が戻ってきたところですが、全てが元通りになったわけではありません。現在も引き続き感染症対策も行い、様々な工夫をしながらの学校生活を送っています。
今回は、そのような中学校の様子を、行事を中心に紹介します。
●学校行事
○入学式
四月七日(金)、参加人数の制限を緩和し、多くのご来賓と保護者に見守られて、令和五年度の入学式が行われました。
これまでは飛沫を防ぐパーティションを演台に設置し、パーティション越しに新入生を見ていたこと、そしてご来賓の人数をごく少数に制限するだけでなく、保護者の参加も制限していたことを考えると、「間もなく、コロナ禍が終わる」と実感した行事となりました。
新しい制服に身を包み、緊張しながらも新たな生活に希望を抱き、目を輝かせて式に臨んでいた新入生の姿が印象的でした。
○体育祭
五月二十日(土)、本校グラウンドで体育祭が実施されました。昨年度までは運動をする際にもマスクをする生徒が多い状況でしたが、新型コロナウイルス感染症が五類感染症となったことで、積極的にマスクを外す生徒が増えた体育祭となりました。
また、競技に関しても、少しずつではありますが、コロナ禍以前の形式に戻すことができました。昼食をはさみ、午後には生徒全員が大きな声を出しての迫力ある応援合戦も実施できました。
生徒が成長するうえで、大変有意義な行事でもあります。来年度以降も充実したものとなるよう努力してまいります。
○修学旅行・校外学習
それぞれの学年で、修学旅行・校外学習を実施しました。三年生は関西方面へ、二年生は浅草方面へ、そして一年生は小見川少年自然の家での学習を実施しました。
見学地や宿泊施設において、まだまだ制限のある中での活動となりましたが、事前学習においてグループのメンバーと協力しながら活動計画を作成し、当日を迎えました。
生徒たちの「目標を達成するために一生懸命に取り組む姿」、そして、「久しぶりの宿泊で笑顔溢れる姿」が様々な場面で見られる行事となりました。
○紅葉祭
十月二十八日(土)、本校体育館で紅葉祭(もみじさい)を実施しました。昨年度までは、歌唱活動にも制限があり、思うように練習ができず苦労しましたが、今年は十分な練習ができ、その成果を発揮して、体育館中に、素晴らしい歌声を響かせることができました。保護者の入場制限も解除し、たくさんの方々に各クラスの合唱を聴いていただくことができました。
○部活動
総合体育大会や新人体育大会、各種コンクールで日頃の練習の成果を発揮し、素晴らしい成績を収める部活動がたくさんありました。部活動ガイドラインを遵守し、限られた練習時間で効率的に活動したうえでの結果です。生徒たちはたくさんの経験と自信を得ることができました。
●学習活動
コロナ禍における「話し合い活動」の制限も緩和され、日常の授業においても生徒の笑顔と声が戻ってきました。積極的に友人と意見を交わすなど、コミュニケーション活動も充実しています。
今後も、学力向上に向けて、よりよい学習活動を教師・生徒が一緒になって取り組んでいきます。
また今年度は、本校の図書館教育、そして読書活動が評価され、「子供の読書活動優秀実践校」の文部科学大臣表彰を受賞いたしました。これからも学校図書館を充実させ、読書好きの生徒を増やしていきたいと考えています。
(文責 睦沢町立睦沢中学校長 佐藤千秋)
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