今月のテーマ:認知症への取り組みについて
社会福祉士:和田 麻世
◆認知症とは
何らかの原因で脳に障害が起こり、日常生活や社会生活に支障を来す症状がおおむね6か月継続した状態のことを指します。
厚生労働省の調査では、軽度認知障害の高齢者も含め、65歳以上の4人に1人が認知症とその予備軍と推計されています。
図1のように、令和4年度に実施した在宅介護実態調査によると、町の65歳以上の要介護者が抱えている疾病では、認知症の割合が最も高く32%となっています。
このような状況を踏まえて、町では各種認知症への取り組みを実施しています。
◇図1:R4年度に実施した在宅介護実態調査資料
要介護者が抱えている疾患(複数回答)
◆町で実施している認知症への取り組み
◇認知症サポーター養成講座
認知症についての基礎を学び、正しく理解することで、認知症の方やその家族を見守り、地域で支えるきっかけづくりになります。
認知症サポーターは特別な活動ではなく、認知症の方やその家族を支える「応援者」です。
(8月30日に開催)
◇認知症サポーターステップアップ講座
「認知症サポーター養成講座」を受講済みの方を対象に認知症の方への接し方をさらに深く学び、地域での活動に活かしていただくための講座です。
9月27日に講座を開催しますので詳細については、次頁をご覧ください。
◇認知症初期集中支援チーム
医療・介護の専門職により、必要な介護導入、家族支援などの初期支援を行い、自立支援のサポートを行うチームです。
ひどい物忘れや認知症が疑われるような症状でお困りの際は、必要に応じ、ご自宅にお伺いしてサポートします。
◇認知症カフェ
認知症の方やその家族、地域住民らが介護の悩みなどを気軽に話し合える場となっています。
「きらっせいこだま」と「おしゃべりサロンちえのわ」の詳細については次頁をご覧ください。
◆早期発見・早期治療が重要早めに相談
何度も同じことを繰り返し質問する、季節感のない服を着ている、同じものを購入するなど、これらの行動は、認知症の初期症状かもしれません。いつもと様子が違うと感じたら、早めにかかりつけ医に相談しましょう。かかりつけ医がいない場合や医師に相談しづらい方は、高齢者の総合相談窓口(町地域包括支援センター)へご相談ください
◆高齢者総合相談窓口(町地域包括支援センター)
役場1階 福祉課内
【電話】44-2531
高齢者のあらゆる相談を受け付け、チームで支援します。
まずは相談しよう!
社会福祉士「生活に困難が生じたときには一緒に考え寄り添った支援をします。」
主任ケアマネージャー「認知症や介護のことをお気軽にご相談ください。」
保健師「シニアの健康を見守り介護予防に力を入れて取り組みます。」
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