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自治体の皆さまへ

ながら町議会だより(5)

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千葉県長柄町

■佐久間繁英議員(一問一答方式)
1.町民の利便性と町の活性化について
問:議員
3月の定例会で優良企業の誘致について私から質問を差し上げた際、町では「様々な公共体や企業体と両方の共有を図り、積極的に誘致に取り組んでいく」という話であったが、現在の状況について伺う。
スーパーの誘致が実現すれば、町内で買い物の用が足り、交通の不便にも対応できるのではないか、また、町の活性化と経済効果も期待できると考えるがいかがか。
答:町長
スーパーの誘致に関しては、町企業立地促進条例による奨励金を交付する経済的なインセンティブを提供することなど、資金的な支援はあるものの、市場規模が小さい地方部では、需要が限定されているため、データ的にも、また企業側の経験則としても立地に値しないと判断されてしまうのが現状であり本町内への出店は極めて難しい状況であると理解している。
そのような中、7年ほど前から、何とか長柄町に出店をとご検討いただいている千葉薬品ヤックスさんが、この11月6日から移動スーパーを開始してくださった。毎週月曜日、週に1回ではあるが、町内8か所で販売をしており、少しでも多くの方にご利用をいただき、この事業が継続・拡大していくことを願っている。
これからも、町民の期待に応えるべく、業界各社と意見交換を継続していく。
問:議員
令和6年度末の圏央道の全線開通を契機とした、町活性化に向けた企業誘致の取り組みはいかがか。
答:企画財政課長
令和6年度予算にスマートインター周辺の産業用地の選定調査業務の予算化をさせていただきたいと考えている。
問:議員
町内にスーパーを誘致したいと考え、これまで12社の企業に働きかけをし、うち2社から検討させていただくという回答をいただいた。引き続き、他の企業にも働きかけをしていきたいと考えているが、この候補地となる資料の提示や現地確認の同行等について、担当部署と共有を図っていきたいと考えているが、よろしいか。
答:企画財政課長
ぜひ、こういうことを耳にしたよということであれば、一報をいただいて、資料を用意して一緒にお話伺うなど、フットワークを軽く対応したいと考えている。

2.町内の河川整備について
問:議員
9月8日の豪雨では、道路の冠水等により数箇所が通行止めとなり、危険な状態となった。今後も、このような豪雨等による被害を軽減していく重要な対策として、河川の整備が急務ではないかと考えるが、町の考えを伺う。
答:町長
先般の台風13号に伴う大雨により、町内各所で冠水による通行止めが発生したことは承知している。また、河川の流下能力が不足していることが道路内に雨水が滞留することの原因の一つではあると思われるが、道路の側溝は一定程度の雨量しか対応できない断面積であり、能力以上の雨量であったのも事実である。
これら全てを解決するための排水施設及び河川の整備には、莫大な費用と時間を要することから、まずは命を守る対策として不要不急の外出は控えていただくことや適切な避難行動をとっていただくようお願いする。
近年の異常気象により激甚化する降雨は、今後頻発する可能性もあることから、県に対し管理河川の整備促進や管理道路の改善について要望していきたい。

■髙橋智恵子議員(一問一答方式)
1.長柄町の農業の将来の展望について
問:議員
(1)農業全体が縮小傾向にあるが、この危機的な状況に対し、危機感を持っているか。また、長柄町の産業としての農業の位置づけをどのように考えているか。
(2)稲作の作付面積及び休耕田、遊休農地の割合は。また、休耕田、遊休農地等の再利用をどう考えているか。
(3)長柄町のおいしいお米を衰退させない手段として、新しい時代に合った最先端技術等を取り入れることは考えているか。
(4)農業担い手不足解消の取組について伺う。
(5)現在、グリーンツーリズムの様々な農業体験が好評を得ているが、体験の機会を増やす上でどのような問題があるか。
答:町長
(1)(4)本町の農業を将来にわたり、維持発展させていくためには、農業の担い手となる意向を持つ人の着実な就農支援を推進する従来の施策に加え、就農意向のない人を含めて、幅広く農業に関心を持てるよう、長柄町の魅力と農業に対する一層の喚起と、継続的に農業に関わることのできる機会の提供等により、将来的な町への移住や農業に関わる担い手を拡大することのできる環境を整えていきたいと考えている。
(2)令和5年の長柄町における稲作の作付面積は約305ヘクタールで、毎年1ヘクタールずつ減少している。また、遊休農地の割合は、昨年度末時点で町内の農用地の約3割であり、年々増加傾向にある。
これらの農地については、まず、農地としての利活用を第一とし、遊休農地を解消するため、耕作放棄地解消対策事業や経営所得安定対策事業等の活用周知を図っていきたい。
(3)本町の農業環境に合った効果的な技術や機械等の情報収集に努めながら、推進していきたい。
(5)近年、受入先農家の減少に加え、人手不足などによる受入先の都合と体験希望が合わないケースや、駐車場やトイレ等の設備環境の確保は課題であると捉えている。

2.観光協会の取り組みについて
問:議員
観光協会の年間計画について伺う。
答:町長
日本放送による年27回のイベント等の告知や、フリーペーパー道の駅を活用した観光施設の情報発信、また、長生郡市内の観光協会で構成される長生地域観光連盟へ加入して、合同イベントの開催や、木更津アウトレットにおいて観光PR活動などを実施し、誘客を図るとともに、会員間での観光資源の共有と交流、情報交換を行っている。

3.学校教育の取り組みについて
問:議員
(1)児童・生徒に地元愛を育むために、長柄町の現状、少子高齢化、農業の実情、その他問題等を学校教育としてどのように捉えているか伺う。
(2)昨今、道徳教育に重きを置く中、教師の個人的思想、考え方が影響しかねないことへの心配はないか。配慮等はしているか伺う。
答:教育長
(1)小学校の生活科や理科、総合的な学習の時間、中学校の社会科の地理等で、農業関係の学習をし、その問題点についても、一人一人が考える。
また、給食の時間の校内放送で、今食べているお米が長柄町産であることや、道徳教育等で、地域社会について考え、郷土に対する誇りや愛着を育んでいけるよう指導を行っている。
(2)各学校で、管理職、道徳教育推進教師を中心に授業研究が行われ、効果的な指導方法及び指導内容について繰り返し検討されているため、特定の教師の特定の価値観や思想が授業に反映されることはないと考えている。

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