■参拝のお作法
神社と仏閣では、参拝の仕方が少し違いますが、どちらも心を込めて敬意を表しましょう。
◇鳥居・山門
一礼してから中に入る
◇参道
神社…正中通るべからず。神様の通る道とされる真ん中を避けて歩く
仏閣…真ん中を歩いても構わない。仏像や塔などの前では一礼する
◇手水舎
左手、右手、口、左手、ひしゃくの柄の順に清める。ひしゃくに直接口は付けない
◇拝殿・本堂
神社…鈴を鳴らし、おさい銭を入れて、二礼二拍手一礼する
仏閣…おさい銭を入れて、合掌し一礼する。拍手はしない
◇寺社を出るとき
一礼してから外に出る
■香取市は文化財の宝庫
市内には国指定文化財14件、県指定文化財46件、市指定文化財126件、重要伝統的建造物群保存地区選定1件、国登録有形文化財3件と、総計190件もの指定等文化財が存在します。これには国宝の「伊能忠敬関係資料」や香取神宮の「海獣葡萄鏡」、県内唯一の重伝建地区である「佐原の町並み」、そしてユネスコ無形文化遺産「佐原の山車行事」が含まれており、その質・量ともに文化財に富んでいるまちと言えます。
■文化財保護の課題
市はこれらの文化財を保護するために、さまざまな取り組みを行っていますが、日常の維持管理や防火・防犯・災害対策など、多くの課題があります。建造物や美術工芸品では、文化財的価値を損ねない修理方法の検討が求められ、無形民俗文化財の伝承においては、後継者の育成や用具類の整備も重要な課題です。
昨年度「香取市文化財保存活用地域計画」を作成し、文化庁の認定を受けました。計画では指定等文化財を含む地域の歴史や文化を「香取遺産」と総称し、保存・活用することとしています。これら香取遺産の魅力を、伊能忠敬記念館や香取市文化財保存館での資料展示だけでなく、広報紙やホームページ、文化財講演会での情報発信を通じて、広く伝えていきます。
■すぐ隣にある香取遺産
市内には、今回の特集では取り上げきれなかった貴重な遺産がまだまだ存在しています。香取遺産は多岐にわたり、その数だけ魅力があります。今後も広報紙の連載や講演会などを通じて、これらの遺産にも焦点を当て、丁寧に紹介していきますので、ぜひ市の歴史と文化に触れてみてください。香取遺産の魅力を広め、次世代に引き継いでいくためにも「香取遺産」を発見し、大切にしていく旅を続けましょう。
■鑑賞のお作法
文化財の保護、保全のために、見学・鑑賞はマナーを守りましょう。また、文化財の多くは個人や団体などが所有・管理しています。見学、鑑賞の際は、事前に確認するなど、所有者の迷惑にならないように心掛けましょう。
◇見学・鑑賞にあたって
・個人の敷地や、寺社などの建物の中に無断で入らない
・史跡などにむやみに入り込んだり、ゴミを落としたりしない
・神社や寺院、墓所などは、神聖な場所。境内地の建物や石造物を見学する際は、十分配慮する
・許可なく文化財に触れたり、動かしたりしない
・写真撮影などは、所有者などの許可を取る
・神楽などの見学は、出演者や他の見学者の迷惑にならないように気を付ける
・文化財に影響のある場所で喫煙などの火気は厳禁。飲食なども控える
問合せ:生涯学習課
【電話】50-1224
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