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自治体の皆さまへ

世のため、人のため、地域のため 世界の医聖 華岡青洲(2)

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和歌山県紀の川市

■青洲先生の偉業を今に生かす
医聖華岡青洲サポートクラブ
会長 西山衛子さん

青洲の偉業を顕彰するため、一般財団法人青洲の里が中心となり、地域の人や学校などと協力し、さまざまな取り組みが行われています。その活動をサポートする「医聖華岡青洲サポートクラブ」が令和4年9月に発足。現在、19人が活動しています。
メンバーの全員が青洲の「志・人となり・文献」を学ぶことができる「華岡青洲学習会・検定会」を修了し、読み語りや春林軒での語り部活動、青洲まつりなどをサポートしています。
読み語りでは、練習を何度も重ね、市内外の小学校や青洲と関わりが深い地域に出向いて発表するなど、精力的に活動。小学生には絵本、大人には読本を使用して読み分けるなど、青洲の魅力がより伝わるよう工夫されています。
医聖華岡青洲サポートクラブ会長の西山衛子さんは「世のため、人のため、地域のために尽くしてきた青洲先生の偉業、人間性の素晴らしさを広く伝えていきたいです」と話します。
一般的な「読み聞かせ」とは違い、メンバーそれぞれが青洲への思いを込めて、リレー方式で読み継ぐ「読み語り」という形で青洲の魅力を伝えているサポートクラブのみなさん。メンバー一人一人の「読み語り」からは、青洲への熱い思いを感じることができます。実際に読み語りを聞いた人からは「リレー方式の読みに迫力があり、伝えたいという意気を感じた」という感想も寄せられています。
「青洲先生の歩んできた人生は、子どもたちの心を育てる、いいお手本になります」と西山さん。青洲は麻酔薬を開発するために「できないではなく、どうしたらできるか」を考え、諦めずに地道な努力を重ねてきました。子どもの頃から青洲について学ぶことで「こんなとき、青洲先生はどう考えるのか」と青洲の精神が育っていく上での道しるべとなると言います。
さまざまな活動を通して、青洲に魅了されていくメンバーたち。春林軒での語り部活動は「一期一会を求めて」をモットーに令和5年1月から毎週土・日曜日に実施。現在は60人が所属する「華岡青洲の語り部門人会」に加入し、活動しています。
「青洲先生が大好き」と目を輝かせながら話すサポートクラブのみなさんと一緒に活動してみませんか。

医聖華岡青洲サポートクラブのみなさん
「青洲先生の魅力を私たちと一緒に広げましょう!」

▽第4回華岡青洲学習会・検定会(語り部養成)
華岡青洲を知り・考え・伝えるための学習会と検定を開催します。
日時:
[学習会]11月9日(土)・10日(日)
両日とも
・午前の部…午前9時45分~
・午後の部…午後1時~
[検定会]11月16日(土)午前10時~
場所:道の駅「青洲の里」
参加費:
・テキスト代…2,500円
・検定料…2,000円(小・中学生・高校生は1,000円)
申し込み:10月31日(木)までに申込書に必要事項を記入の上、青洲の里に申し込み。
※テキスト代は申込時にお支払いください。

申し込み・問い合わせ:道の駅「青洲の里」事務所
【電話】75-6008

■青洲の「人となり」を学ぶ
▽熱唱!「青洲先生ありがとう」
6月25日、打田生涯学習センターで上名手小学校の5・6年生が「青洲先生ありがとう」の録音を行いました。
「青洲先生ありがとう」は、世界初の全身麻酔による手術成功の偉業から220年を記念して谷脇誠氏が作詞、西林勝氏が作曲された華岡青洲に関する新曲です。
スタジオに入った途端、本格的な雰囲気に緊張が隠せない児童たちでしたが、歌うほどに緊張もほぐれ、児童たちの声がまとまっていきました。「緊張したけど、うまく歌えてよかった。CDができるのが楽しみ」と児童たち。青洲への思いがこもった歌の完成が楽しみです。

▽精神を学び、生活に生かす
9月11日、那賀中学校の1年生40人が、総合学習の一環として、華岡青洲について学びました。講師の谷脇誠氏が青洲の偉業や人となりを説明。何が印象に残ったかという質問に対し「麻酔薬を作ったこと」「ため池を作ったこと」などと生徒たちが回答し、それをもとに、何がすごいのかを話し合いながら進めました。
参加した生徒は「医学以外の部分でも地域に貢献していたことに驚いた。偉大さを改めて知ることができました」と話してくれました。青洲の精神を学び、生かすことで、より有意義な学校生活が送れるのではないでしょうか。

■一期一会の出会いに感謝
公立那賀病院
副院長 藤田浩二さん

令和3年度の第1回華岡青洲学習会&検定会を受け、語り部として登録しました。以降は2週間に一度、語り部として活動しています。一人一人が違う目線で説明を聞いているので、案内するたびに勉強になっています。
医師という職業柄、普段は一方的な説明になりがちですが、語り部をしていると来訪者と会話ができて、とても楽しいです。
なぜか医療関係者への語り部をすることが多く、多くの分野の医師との出会いなどもあり、私にとって、いろんな人に出会うことができる、いい機会になっています。「一期一会」を大切にしてこれからも、ずっと続けていきたいです!

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