市では、現在、令和8年度の認定に向け、これからの文化財の保存と活用に関する総合的な計画となる「紀の川市文化財保存活用地域計画」の作成を行っています。
平成17年の町村合併により紀の川市が誕生してからもうすぐ20年が経ちます。20年と聞くと短くも長くも感じますが、紀の川市の歴史はなんと1万年以上前からはじまっています。その間、多くの人たちにより歴史が紡がれ、その証が大切に守られてきたおかげで私たちが歴史を知ることができています。
平成19年10月からはじまった「わたしのまちの文化財」の連載は今回で204号になります。その間、さまざまな文化財を紹介してきましたが、市内にはまだまだたくさんの文化財があります。それらは生活環境や習慣の急速な変化から失われつつあり、伝統的な行事や文化など、大切に守り保護していきたい歴史や文化ばかりです。
これまで存在が当たり前であったものは保護が難しく、簡単に失われていく時代の中、どうしたら次の世代に歴史を伝えていけるのか考えてきました。その一つが、これまで個人や地区という個別に守ってきたものを、それらを取り囲む地域全体の輪によって守っていくことです。合併で市域が広がったように、私たちの考えや感覚も範囲を広げる必要があります。そうしたことから、平成30年には文化財保護法が改定され、地域計画が制度化されました。地域計画を策定することにより、大切にしてきた歴史や文化を総合的・一体的に保護・活用し、地域振興や確実な文化財の継承につなげる将来像を市全体で共有できるようになります。
この計画をより良い計画とするため、本年度はアンケート調査やワークショップを開催する予定としています。市の歴史文化遺産をみなさんはどうしていきたいですか。
■アンケート調査の実施
「次世代に伝えたい紀の川市の歴史文化と文化財」について
紀の川市の歴史文化遺産に関するみなさんの意見や考えを教えてください。
調査期間:9月8日(日)~30日(月)
回答方法:【URL】https://forms.office.com/r/4KcnjmyK0または下記コード(本紙参照)より回答フォームへアクセスし、回答ください。
問合せ:紀の川市文化財保護審議会
【電話】77-2511(生涯学習課内)
<この記事についてアンケートにご協力ください。>