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自治体の皆さまへ

特集 目線95cmのまちづくり(1)

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埼玉県三芳町

■まちの子どもの意見がまちの力に―。
町民全員が幸せに、持続可能なみんなのまちへ

5歳児の子どもの平均身長が110cmで、目線の高さは95cm。大人がたばこを持って何気なく手を振ると、ちょうど子どもの目の高さになります。子どもを含めた周りの人に配慮しないと、大変な結果を招くことから「95cmの目線から見えるまち」が子どもにやさしいまちをつくる上で必要な考えとユニセフ※で提唱されています。
「子どもたちが幸せに生きられる社会」=「大人たちが幸せに生きられる社会」。そして、町全体の幸せに繋がります。今回はそんな子どもにやさしいまちづくりについて迫っていきます。

◆自主性を育む
3月27日(水)に藤久保児童館で開催された「春だ!ゲーム大会」。小学校の上級生が中心となり、低学年の子どもたち向けにゲームを行うイベントです。
このイベントの特徴は、大人の助けなしで、実行委員が企画・考案したオリジナルのゲームを低学年の子どもたちと一緒に遊ぶことです。司会からゲーム説明まで行う実行委員は、低学年の子どもたちの笑顔のために、自主的に何度も集まり、準備を行います。「みんなが、喜んでくれて嬉しいです」と実行委員が口を揃えて言うように、低学年の子どもたちの喜ぶ姿が原動力。子どもたちの自主性が育まれていくことで、より良いまちづくりへと繋がっていくのです。

◆子どもにやさしいまちづくり
ユニセフが推進する「子どもにやさしいまちづくり事業(=Child Friendly Cities Initiative以降「CFCI」)」は、子どもと最も身近な行政単位である市町村などで、子どもの権利条約を具現化するために実施する事業です。子どもの権利条約とは、子どもは「弱くて大人から守られる存在」という考え方から、「ひとりの人間として権利を持っている」、つまり「権利の主体」という考え方に大きく転換させた条約です。「子どもにやさしいまち」では子どもを社会の一員として、まちづくりの主体、当事者として位置づけることで、まちの色々な人の立場から変えることができます。
町は「みんながしあわせになれるまち」をつくるために「子どもにやさしいまち」をめざしていきます。

※国際連合国際児童緊急基金(United Nations International Children’s Emergency Fund)の略

○子どもの権利条約の4つの原則
(1)差別の禁止
⇒差別のないこと
(2)子どもの最善の利益
⇒子どもにとって最もよいこと
(3)生命・生存および発達に対する権利
⇒命を守られ成長できること
(4)子どもの意見の尊重
⇒子どもが意味のある参加ができること

◆子どもにやさしいまちへの5STEP
1 子どもが自分たちの考えや意見を持つ
小さい子どもたちのために公園にある遊具を増やしてほしいなぁ~

2 社会に積極的に参加
そうだ!遊具を増やしてもらうために、町に提案してみよう!

3 意見が活発化し、まちの交流を促進
たくさんの人と意見を交換することができていいね~

4 誰もが幸せなまちを形成
遊具が増えて、みんなHAPPY

5 持続可能なみんなのまちへ
この町にずっと、住み続けたいな!

◆子どもの自主性を育むための3つの活動
○三芳町子どもプレゼン大会
子どもが社会の一員としてより良い社会づくりに参加することをめざし、自由に意見をプレゼンする企画。

○国際交流事業
未来のグローバルな人材の育成。広い視野でものごとを考え、海外で学んだ経験を日本でも活かします。

○子どもフェスティバル
毎年5月上旬に開催の子どもが主役の祭典。子どもが子どもらしく遊ぶことができる居場所です。

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