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自治体の皆さまへ

特集 目線95cmのまちづくり(3)

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埼玉県三芳町

■子どものしあわせを考えよう
―子どもがのびのびと育つまちへ―

子どもが子どもらしく過ごすために必要なことはのびのびと外で遊ぶこと—。ユニセフイノチェンティ研究所が実施した世界的な子どもの幸福度についての調査では、より多く外で遊ぶ子どもの方がより幸福度が高いという結果が示されています。
昨年の5月に新型コロナウイルス感染症が5類に移行されたことで、町では子どもたちが外遊びをする姿を目にするようになりました。外遊びは、身体や心の発達だけでなく、コミュニケーション能力や学習能力が伸びる可能性を秘めていますが、みなさんは子どもたちがのびのびと思い切り遊べる居場所があることをご存知ですか。

◆子どもの居場所プレーパーク
プレーパークとは冒険遊び場とも呼ばれ、子どもがゼロからつくることができる遊び場です。大人の用意したプログラムではなく、水(みず)・土(つち)・木(き)など自然や子どもが手を加えやすい素材や道具を使って、子どもの「やってみたい」と思うことを実現していきます。また、子どもの「やってみたい」と思うことをサポートするプレーリーダーなど大人の支えも不可欠です。
現在、県ではプレーパークを「子どもの居場所」と位置づけ、地域全体で子どもを育てる社会の実現を図るため、子どもの居場所の増加に向けた取組みが進んでいます。町内にも「三芳町プレーパークの会」が活動を行っており、代表の松本さんは「子どもには多くの経験をしてもらい、失敗しながらでも良いので、自主性や冒険心を育んでほしいです。試行錯誤を繰り返し、子どもならではのユニークな発想で遊び場をつくり上げる姿にいつも刺激をもらっていますね」と笑顔で語ります。毎週月曜日に活動する「三芳町プレーパークの会」。児童館などの町の施設が休みの月曜日は子どもたちにとってかけがえのない居場所になります。
子どもが子どもらしく遊ぶことからたくさんのことを学ぶことができるのは、プレーパークならではの魅力なのかもしれません。
町も、子どもたちの笑顔が溢れる居場所を大切にしたいと考えており、今後はプレーパーク事業についても取り組んでいきたいと考えています。

◆みんなでつくる子どもの幸せ
子どもにやさしいまちを築き上げるには地域のみなさんの力が必要です。子どもが子どもらしく成長できる町を創るために、時に大人のみなさんの力で子どもたちを守る必要があります。
2023年町内小中学生(1705人)に行ったまちづくりアンケートで「あなたは、今、住んでいる三芳町が好きですか」の項目に対して、「とても好き」「好き」と答えた人は78パーセントと前年よりも12パーセントも伸びました。その理由の1つに「いい人がたくさんいるから」が挙げられます。子どもたちも実感している三芳町民の人の温かさは、子どもたちの成長へと繋がっていきます。
「子どもたちが幸せに生きられる社会」=「大人たちが幸せに生きられる社会」により「誰もが幸せに生きられる社会」の実現が成り立ちます。子どもたちが幸せに生きられる社会の実現に向けて、町民全員で町の未来について考えてみませんか。
―特集・終―

○プレーリーダーってなに?
プレーリーダーと呼ばれる大人を中心に、子どもがいきいきと遊べるよう、子どもの目線に立ち、環境づくりや働きかけを行います。子どもや大人が主体的に遊び場をつくることを楽しめる環境を整えています。
→火などの取扱いの際は、プレーリーダーのサポートが必要です。

○三芳町プレーパークの会
遊びに来てね~
毎週月曜日の15:00~17:00に北松原公園で活動しているよ~!

○外遊びの6つのメリット
・基礎体力が養われる
・積極性が育つ
・コミュニケーション能力向上
・健康維持に期待
・失敗経験から学べる
・学習能力向上の可能性

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

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