日本から約1万kmも離れたギリシャ共和国。
なぜ、三郷市と遠く離れたギリシャ共和国との交流が始まったのか…そのきっかけは、市内に住むひとりの青年でした。陸上競技をしていたその青年は、市の窓口を訪れ、自分の母校の大学がギリシャ共和国と国際交流をしていること、芸術や文化のみならずオリンピックやマラソン競技発祥の地としても知られるギリシャ文化がいかに素晴らしいかということ、そして「市でもギリシャ共和国と国際交流をしてみてはどうか?」と提案をしてくれたのでした。
一方その頃、駐日ギリシャ大使館ではギリシャ共和国との交流を望む自治体を探しているところでした。そしてその情報は、やがて本市に届くことになります。
こうして、ギリシャ共和国と三郷市をつなぐ小さな出来事が重なり、それらは「未来を担う子どもたちのために」という市の想いにつながって、やがては国際交流としての大きな動きを生み出しました。
そして令和6年2月。交流開始から10周年を迎える三郷市とギリシャ共和国は、「みさとシティハーフマラソン」と「アテネハーフマラソン」を友好マラソンとする協定を締結し、絆も新たに新しいステップへ進みます。
■~ギリシャ共和国からのメッセージ~
ディミトリオス・カラミツォス-ジラス 駐日ギリシャ大使
三郷市とギリシャの友好と協力関係が10周年を迎えましたこと、大変うれしく思います。
ギリシャ大使館が、みさとシティハーフマラソンの入賞者に初めてオリーブの冠を授与してから今年で10年目を迎えたことに誰もが感動し、過去の歴史を思い起こしているでしょう。この10年間で三郷市は、日本の都市というだけでなくギリシャの都市にもなったと信じたいです。なぜなら、名誉と誇りをもってオリンピックの理想を推し進めていることを、毎年開催されるみさとシティハーフマラソンが証明しているからです。2023年11月から同マラソンが、第1回近代オリンピックの開催地アテネで開催されるアテネハーフマラソンと友好マラソンになった事を、私は本当にうれしく思います。
フェアプレーと平和と、そしてオリンピックの高い理想を通じて、毎年着実にギリシャと日本の距離を縮めてくださる木津雅晟三郷市長と市民の皆様に、心から感謝申し上げます。将来両国民の、そして三郷市とギリシャの都市との関係が、スポーツや文化の分野でさらに広がることを願っています。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>