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自治体の皆さまへ

こんなことをしています! 市の総合治水対策(2)

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埼玉県三郷市

【ながす】
◆排水機場(ポンプ場)などの整備
低平地で、降雨以外にも潮の干満によって河川水位が変動するため、市では大場川の水位を低く抑えることが何より重要です。また、大場川の放流先である中川の水位も注視しています。市内には中川、大場川などの氾濫(はんらん)を防ぐ大きな排水機場(ポンプ施設)があります。

○大場川上流排水機場〔埼玉県〕
大場川下流排水機場〔埼玉県〕
大場川の水を江戸川へ強制排水させるための施設です。上流排水機場は大場川上流域(三郷放水路以北)、下流排水機場は大場川下流域(三郷放水路以南)を主にカバーし、それぞれ3台のポンプで、上流排水機場は毎秒40t、下流排水機場は毎秒35tの排水能力を有しています。ポンプの操作等は県から委託を受け、市の職員が行っています。

○新大場川水門〔国土交通省〕
大場川と中川の合流点にある施設で、中川の水位が高い時に閉門することで大場川への逆流を防ぎます。閉門時に大場川の水位が高い時は、大場川の上流・下流排水機場を稼働させて、江戸川へ排水しています。

○三郷排水機場〔国土交通省〕
全長1.5kmの三郷放水路を通じて、主に中川の水を江戸川へ排水するための施設です。合計5台のポンプがあり、排水能力は毎秒200t。これは、25mプールを2.5秒で空にする能力です。

◆水路の整備
水路の流下能力(水を流す能力)を向上させるための工事を実施しております。
また、一部水路では上部にふたを架けて、人が通れるように改修工事を行っており、主に通学路や避難路として活用されています。

◆32か所の市のポンプ施設
市内には、各地区に降った雨を強制的に排水するためのポンプ施設が32か所あります。国や県の施設と比較すると小規模ですが、低平地の市では、非常に重要な施設です。
高州排水機場は中でも一番大きく、国道298号から西側の高州地区の排水をほとんどカバーしています。

○県内初!県と市が連携した治水施設整備
県内で初めて県と市が連携し、治水施設の能力増強工事として大場川下流排水機場のポンプ増設を行ったよ。主に三郷放水路以南の内水被害の軽減を目的として令和元年度から着工されたこの工事は、令和4年3月末に完成。増強により、排水能力が約1.8倍向上したんだ。

【ためる】
◆調節池
主に河川の脇に作られる施設で、増水時に河川の水位上昇を防ぐため、河川から水を越流させて一時的に貯留することで洪水を防ぎます。そして、河川水位が下がった後で徐々に排水します。
〔第二大場川に隣接した栄調節池〕

◆調節池
開発などに伴って失われた土地の保水機能を補うための施設です。地域に降る雨をその場で一時的に溜め、少しずつ河川に流すことで、急激な増水や氾濫を防ぎます。
〔幸房調整池〕

そのほかにもさまざまな‶ためる”対策をおこなっています

◆雨水浸透ます
雨水浸透ますを設置すると、降った雨を敷地内で浸透処理させることができ、水路や河川への負担を軽減することができます。
※条件を満たした戸建て住宅で、新たに雨水浸透ますを設置する場合は市の補助制度があります。
【HP】4865

◆学校の校庭貯留
学校の校庭を利用して雨水を一時的に貯留することで、水路や河川への負担を軽減する施設です。市内では、校庭の地表面を使った貯留を行っています。

○25mプール約900杯分!市内の調節池と調整池
市内には、市が管理をする13か所の調整池と、県が管理をする2か所の調節池があり、全体で約45万立方メートルの容量を有しているよ。

【そなえる】
◆新大場川水門の弾力的運用
新大場川水門は国の施設ですが、市内の内水氾濫のリスクを事前に低減するために、早期閉門等の要請を市から国に対して依頼することができます。
これにより、中川からの逆流を防ぎ、大場川の水を江戸川に強制排出させることで、大場川の水位を素早く下げ、市内に降った雨水が大場川に排水されやすいようにしています。

◆排水機場中央監視設備による常時監視
排水機場中央監視設備とは、ポンプ場の運転状況や市内各地の河川等の水位をパソコンやスマートフォンでリアルタイムに監視したり、ポンプやゲートの遠隔操作をしたりできる設備です。これにより、異常の検知を含め、常時監視ができる体制を整えています。

このシステムは、ポンプ場の除塵機にゴミなどの異物が挟まったなど、何か異常を検知すると、市の河川課職員の携帯電話に連絡が来るようになっていて、24時間365日、天候や時間帯に関係なく、職員が現場に出向き対応を行っているよ。

◆水害ハザードマップの活用
市の水害ハザードマップでは、利根川・江戸川・中川・荒川が氾濫した場合の浸水想定区域や、各地区の指定避難所、避難時危険個所等を掲載しています。水害が発生した際に適切な行動が取れるように、平時に確認をすることが大切です。

○三つの対策の効果

市内の河川や水路の水は、実際にどんな風に流れているの?次ページで見てみましょう!

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