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自治体の皆さまへ

【特集】助け合いで命を守る(1)

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埼玉県上尾市

9月1日は防災の日です。近年、全国各地で豪雨による河川の氾濫、「令和6年能登半島地震」といった大規模な地震などの自然災害が頻発しています。災害から自分や家族の命を守るためには、普段からの備えが必要です。自分でできること「自助」、周りの人と助け合うこと「共助」、国・自治体などの公の力を借りること「公助」の三つの考えをもとに備えましょう。
災害は他人事ではありません。自身と家族の命を守るために、日頃から防災について考えましょう。

■想定される被害
◆地震
上尾市で最大震度7の地震があった際に想定される最大規模の被害です。

◇人の被害
死者…320人
負傷者…1,852人

◇建物の被害
建物全壊…4,575棟
建物半壊…7,005棟
建物焼失…792棟

◆水害
ハザードマップでは、1000年に1度以上の大雨(想定最大規模降雨)が降った場合、市内にどのくらい浸水のリスクがあるのかを色分けで表示しています。水害ハザードマップを見て、あらかじめ自宅の水害リスクを確認しましょう。

◆南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)
8月8日から15日にかけて気象庁が南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)を発表しました。特別な注意の呼びかけについては終了しておりますが、日頃から地震への備えは引き続き実施してください。
南海トラフ地震が発生した場合、埼玉県では、最大震度5弱から5強程度の揺れが想定されています。

◆災害が発生したら
◇地震
「慌てずに自分の身を守る」ことを第一に行動しましょう。

◇水害
「災害が発生する前に避難を終えている」ことが重要です。避難情報・気象情報の確認と判断をして、自らの命を守る行動をしましょう。

■自助
災害対策基本法第7条第3項では、市民の皆さんの責務として食品・飲料水などの備蓄や防災訓練への参加などの防災対策をすることを求めています。災害に備えて、自分の家の安全対策や備蓄をしましょう。

◇自分でできる4つのこと
(1)家具の固定
地震発生時は、家具の転倒・落下・移動によるケガの発生率が高いです。家具の固定や配置の見直しを行い、室内の安全を確保しましょう。

家具類の転倒・落下・移動によりケガをした人

出典:東京都消防庁ホームページ(【HP】https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/hp-bousaika/kaguten/danger.html)

・テレビ
粘着マットを敷いて転倒を防ぐ。機器の裏側をワイヤーなどで壁やテレビボードに固定する
・タンス
床側をストッパーなど、天井側はポール式器具で固定する。上下に分かれている場合は連結させる
・冷蔵庫
裏側をワイヤーなどで壁に固定する

(2)3日分の備蓄
・ポリ袋
・飲料水
・新聞紙
・携帯トイレ
・体拭きタオル
・電池式ランタン
・ラップ
・歯磨き用ウェットティッシュ
・カセットコンロ・ボンベ
・非常食

(3)連絡手段の決定
災害時の集合場所や、連絡方法を家族で決めておきましょう。災害発生直後は電話がつながりにくい状態となるため、家族の安否確認には「災害用伝言サービス」の活用が有効です。

(4)マイ・タイムラインの作成
台風や大雨などから市民の皆さんの命を守るためのツールです。水害時に慌てず行動できるよう、「いつ」「何をするのか」を整理したマイ・タイムラインを作成しましょう。

◇シェイクアウト埼玉〜県内一斉防災訓練〜
地震を想定し短時間で誰でも、どこにいても実施できる訓練です。ぜひ登録、参加してください。
日時:8月30日(金)〜9月5日(木)
申込み:県ホームページから

■共助
共助は自助の延長線上にあります。家族や自宅の安全が確保できたら、隣近所の安全を確認しましょう。「地域のみんなで地域を守る」という意識が大切です。

◇地域で守る
右図のとおり、阪神・淡路大震災で一番多くの人命を救助したのは、近隣住民による共助でした。住民それぞれが助け合いの意識を持ち、命を守りましょう。

阪神・淡路大震災における救助の主体と救出者数

出典:「大規模地震災害による人的被害の予測」自然科学第16巻第1号

問合せ:危機管理防災課
【電話】775-5140【FAX】775-9927

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