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町長コラム 清のひとことー大島清 忠次がNHK大河ドラマに登場

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埼玉県伊奈町

私は、日曜日放送の大河ドラマ『どうする家康』を毎週観ています。その中で、徳川家康の家臣で河川改修や水田開発などで大活躍した「伊奈忠次」が登場するのを楽しみにしていました。今か今かと待ち望んでいましたが、10月1日の放送の中で初めて登場しました。自宅で放送を観ていた私は「出たよ!出たよ!」と大きな声で叫んでしまい、私の妻も思わず「何が出たの?!」とびっくりした様子でした。登場時間はわずかでしたが、待ちに待った伊奈忠次の登場に感激し、我を忘れる一瞬でありました。
さて、昭和18年7月に、当時の小室村と小針村が合併し伊奈村が誕生しました。その村名の由来となった人物こそが、伊奈忠次であります。忠次は、1590年に伊奈町(当時は小室領)に小室陣屋を構え、徳川家康の下で利根川の東遷を始めました。また、関東一円の新田開発に力を注ぎ、徳川の財政基盤の確立に大きな功績を残しました。このような偉大な人物が、今から約430年前に伊奈町に住んでおられたことは、とてもうれしい限りです。
町では、忠次のことを町民の皆さまに知っていただくため、忠次の紹介DVDの作成や、小学4年生の社会科の副読本に忠次の活躍を記した漫画の掲載、町内5か所のニューシャトル各駅への「忠次号」と名付けたレンタサイクルの設置など、さまざまな事業を行ってきました。さらには、忠次が苦労して開墾した新田で採れた新米で醸造した日本酒「伊奈備前守忠次」を販売し、忠次ゆかりのまちとしてのPRも積極的に行っております。
私は、当時の江戸、現在の東京、そして関東が今日まで発展できたのも、伊奈忠次の功績があったからこそだと考えている一人であります。伊奈忠次の功績を広く伝えるために、平成23年には「伊奈備前守忠次友の会」が結成され、毎年関東近県にある備前堀、備前橋、備前渠用水路の視察などを行っています。今後も、郷土の偉人であります伊奈忠次の功績を全国に発信してまいります。

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