■“静寂の格闘技”で視覚障がいの世界を体験
5月25日、体育センターで北本市スポーツ協会の「ゴールボール」教室が開催されました。ゴールボールとは、鈴の入ったボールを相手ゴールに入れて得点を競う競技。公認普及指導員である内田寛(ひろし)さんからボールの受け方・投げ方を学び、試合で実践。アイシェード(目隠し)を装着すると、まっすぐ投げられていたボールが明後日の方向に飛んで行ったり、どこからボールが来るかわからず「ドキドキするね」と話していた皆さん。ラインテープの感触を頼りに自分のポジションを探し、ボールの鈴の音などから徐々に見えない世界で方向を掴み、チームメイトで声を掛け合う連係プレーも生まれ、静かに熱中していました。内田さんは「視覚障がいの世界を楽しみながら体験する機会として企画しました。今後は経験者を増やして対戦も行っていきたいです」と話していました。
■子どもの“心”を聴くためにできること
6月8日、文化センターで子どもの居場所づくり団体のネットワーク「きたもとBASE」主催のセミナー「子どもの心を聴くためには」が開催。子ども食堂の担い手など約150人が参加しました。初めに行われたのが、全小学校区に子ども食堂を立ち上げた「熊谷こどもまんなかネットワーク」の事例発表。次に、児童養護施設を出た若者を支援し、自らも児童養護施設出身であるブローハン聡さんが、子ども時代に地域との関わりで救われた経験などについて話しました。会場では、ブローハンさんの体験に涙する人も多く、当事者の子どもとして「特別扱いされるよりも、当たり前に受け入れてもらえること、日常を一緒に過ごすことで救われます」という言葉を受け、「自分の支援のあり方のヒントになりました」と話していました。
■北本団地マーケットand北本団地「中庭」3周年!
6月9日、北本団地商店街で「北本団地マーケットand北本団地「中庭」3周年イベントが開催されました。マーケットではアロママッサージや手作り品、焼き菓子、農産物等のお店が並び、かき氷やピザのキッチンカーも出店。出店者さんとおしゃべりしたりテーブルを囲んで食事を楽しむ姿が見られました。「中庭」は、団地出身の若者たち等による「北本団地活性化プロジェクト」で生まれたシェアキッチンで、ジャズライブやカフェ、子どもの居場所など多様な催しが日常的に開催されています。この日は、「中庭」に出入りしている大人・子ども中心にダンスやライブ、手話講座、人形劇などでお客さんたちを楽しませていました。また、大学生による駄菓子屋さんや子どもたちが出店する子どもマーケットも開催され、年代も障がいの有無も問わず団地で皆が思い思いの時間を楽しんでいました。
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