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自治体の皆さまへ

~持続可能な社会のために~みんなで乗ろう!公共交通

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埼玉県吉川市

「毎日の通勤・通学」「スーパーにお買い物」「かかりつけの病院へ」「バスに乗ってお出かけ」…私たちの生活の多くは、移動を伴っており、移動手段の一つに子ども・高齢の方・障がいのある方など、誰もが利用できる「公共交通」があります。私たちの移動を支えている大切な「公共交通」のことについて、未来に残していけるように自分事として考えてみませんか。

◆公共交通を利用するメリット
▽環境に優しい
バスや鉄道などの公共交通は、一度に多くの人を運べるので、自家用車に比べて一人当たりの二酸化炭素排出量が少なく、環境に優しい乗り物です。また、自家用車から公共交通への利用転換が進めば、交通渋滞も少なくなります。例えば、100人がそれぞれの自家用車100台で移動するよりも、みんなでバスを利用することで、二酸化炭素の排出と交通渋滞を減らすことができます。

▽健康の維持
自家用車での移動は、目的地近くまで行けますが、歩く機会がほとんどありません。一方、公共交通機関を利用すれば、自宅からバス停まで歩いたり電車の乗り換えで歩いたりと、歩く機会が増え、健康維持につながります。

▽家計に優しい
自家用車を持つと、想像以上にお金がかかります。車体の購入費以外に、ガソリン代、保険料、駐車場代、税金など、所有してからも多くの費用がかかります。一方、公共交通は、みんなでこれらの費用を少しずつ分担して負担することができ、経済的な乗り物といえます。

◆公共交通の現状
市内では、吉川駅、吉川美南駅を中心に、6社の民間事業者による路線バスの運行によって、市内全域に路線バス網が形成され、タクシーや鉄道も含め、多くの方々が公共交通を利用しています。また、令和6年4月1日から、グローバル交通による運行により、吉川市役所と吉川美南駅を結ぶ、新たなバス路線(下図)の運行が始まり、さらなる利便性の向上が図られました。
公共交通は、利用者が減ってしまうと、事業者の運賃収入が減少し、運行経費が賄えず、バス路線を維持することが難しくなります。実際に吉川市内でも減便・廃止といったことが起きています。
※図は本紙P.2をご覧下さい。

▽皆さんが利用することで成り立っている
みなさんの移動を支えている公共交通ですが、利用できるのが当たり前に思っていませんか?
公共交通の利用者の減少や公共交通を担う運転手の不足は全国的に課題となっており、公共交通を取り巻く環境は吉川市においても同様に厳しい状況にあります。

◆まずは、一度使ってみませんか?
「今は自分で車を運転できるから関係ない」と思っていても、お住まいの地域から公共交通が無くなったら、どうなるのでしょうか。現在、公共交通が必要なご家族や地域の方の移動手段が無くなってしまうだけでなく、将来、自分が車を運転できなくなったときにも困ってしまいます。
交通事業者と行政だけでは、公共交通を守っていくことはできません。一人ひとりが「自分事」として公共交通を守って支えていこうという意識が必要です。環境にも、健康にも、家計にも優しい公共交通。未来のまちと自分を支えるために、まずは一度、公共交通を利用してみませんか。

■吉川市の公共交通を担う運転手さんにお話を聞いてみました
○バス運転手(グローバル交通)
野口(のぐち)さん
いつも路線バスをご利用いただきありがとうございます。私たちは、市民の方や吉川市に通勤される方の日常生活の足として、移動のお手伝いをさせていただいております。電車が運転見合わせになるような荒天時でも皆さまを目的地にお届けするため、安全管理はもちろん、地域の移動を支えるという使命感と責任感のもとで、日々運行しています。
日々の業務の中で、社会貢献につながっている職業であるという自負もありますが、利用者さんから「ありがとう」とお言葉をいただくと、より一層やりがいを感じます。普段、バスに乗り慣れていない方こそウエルカムです。おでかけの際はぜひ路線バスをご利用いただき、分からないことがあれば気兼ねなく運転手にお声掛けください。

○タクシー運転手(鳩交通)
大庭(おおば)さん
私は、1年前から鳩交通のタクシー運転手として働いています。もともと、市内の企業に長らく勤めていたことから、吉川の方々にお世話になった恩返しができないかと吉川市のタクシー会社を選びました。
一緒に働いている方たちは、みんな親切に教えてくれるのでとても働きやすい職場だなと感じています。市民の方には、主に朝は通院、夜は通勤の方の帰宅にタクシーをご利用いただいていますが、業務の中で、お客さまから応援の声をいただくこともありますし、目的地に送り届けたときに感謝の言葉をいただくと、移動の一助になっているのかなと感じます。
最近は、車の事故やトラブルの報道を目にすることもありますが、お客さまを安全安心に目的地にお届けできるよう、「運転のプロ」として、さまざまな場面で皆さまの移動を支援できればと思っています。

◆バス運転手・タクシー運転手が不足しています
公共交通の運行に欠かせない存在なのが、運転手。その運転手のなり手が不足している現状にあります。市内を運行する路線バス事業者、タクシー事業者各社では、運転手として働いていただける方を積極的に募集しています。短時間勤務の方や女性ドライバーもご活躍されており、また、資格取得助成制度などを行っている事業者もあります。詳しくは、各事業者へお問い合わせください。

運転手募集に関する詳しい情報は各社の採用ページをご確認ください。
※二次元コードは本紙P.3をご覧下さい。

問合せ:都市計画課
【電話】982・9903
【FAX】981・5392

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